松山英樹 今年初戦は37位発進 ドライバーのヘッド割れ&パット決まらず苦戦

松山はパットに苦しんだ

【ハワイ州カパルア7日(日本時間8日)発】ゴルフ米ツアーの今年初戦となる「セントリー・チャンピオンズ」(カパルアリゾート・プランテーションC=パー73)が開幕し、松山英樹(28=LEXUS)は初日、3バーディー、3ボギーの73で回り、イーブンパーで37位発進となった。ハリス・イングリッシュ(31)とジャスティン・トーマス(27=ともに米国)が8アンダーで首位に並んだ。

ツアー優勝者だけが出場する大会とはいえ、昨季は新型コロナウイルスの影響で試合数が少なくなったこともあり、今大会は昨年9月の「ツアー選手権」出場選手にも門戸が広げられた。3年ぶりの出場となる松山は前回の2018年は4位、17年は2位と相性はいいが、昨年末に帰国した際に体調を崩して思うような練習ができなかったことを明かしており、その影響が心配された。

注目の1番パー4のティーショットは打ち下ろしということもあって、359ヤードのビッグドライブ。だが2オンしながら3パットで、新年最初のホールはボギーとなった。3番パー4は6メートル弱のバーディーパットがカップに蹴られてパー。2オンに成功した5番パー5では、15メートル弱のイーグルパットこそ入らなかったが、楽にバーディーを奪った。

だがそこからパットに苦しみ、7番パー4は3メートルのパーパットを外してボギー。8番パー3は2・5メートル、9番パー5も2メートルのバーディーチャンスだったがいずれも入らず、オーバーパーでハーフターンした。

後半に入ってもショートパットのタッチが合わず、10番は2・5メートルが決まらずにパー。11番も4メートルがカップに嫌われた。12番パー4はティーショットで370ヤードを飛ばしたが、2打目がグリーン奥にこぼれ、結局ボギー。15番パー5で一つ戻し、最終18番パー5も3打目の絶妙な寄せからのバーディーで何とか帳尻を合わせた。

ホールアウト後、松山は「ドライバーが練習の時に割れてしまった」と驚くべき事実を明かした。それでもうまく調整し「アイアンも距離感が合っていたし、チャンスもあった」とショットについては納得できる内容だった。

一方で「今回はパッティングを意識してきたのでいけるかなと思ったけど、足を引っ張りましたね」とパットの課題は相変わらず。「ラインの読み違いとかあったけど、入らなかったので、明日うまくいく方法を考えないと。リズムよくプレーできればいいと思う」と前を向いた。

首位とは早くも8打差がついたが、今回は予選落ちがなく4日間プレーできるため、逆襲の可能性は十分ありそうだ。

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