日台の絆、コロナ禍でも 元少年工とオンライン交流

大和市内の会社事務所に集まったオンライン交流会の日本側参加者

 太平洋戦争中、日本で軍用機生産に携わった台湾少年工。今では90歳代となったが、工場があった神奈川県座間市や大和市の人々と相互訪問を続けている。2020年はコロナ禍で直接の対面こそかなわなかったが、12月にはオンラインで交流を深めた。世界に先駆けてウイルスを封じ込めた台湾から、第二の故郷・日本の無事と再会を祈っている。

 「日本と台湾は親友同士。交流を強くしていきましょう」。20年12月5日、台北市から元少年工の同窓組織「台湾高座会」の李雪峰会長が画面越しに日本側に語り掛けた。先進的な防疫策が奏功し、海外からの流入以外の市中感染がほぼない台湾。会場には10人ほどの元少年工と、家族ら100人以上が詰め掛けていた。

 対照的に日本側は大和市内の会社事務所に集まった15人。感染拡大で参加者を絞らざるをえなかった。

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