シトロエン躍進の立役者『C3』がフェイスリフト。特別仕様車も導入

 2016年末のグローバルでの発売以来、累計80万台を超えるセールスを記録する大ヒットモデル、3代目『シトロエンC3』がマイナーチェンジを受け、最新のデザインコードを取り入れたフロントマスクへと進化。JC08モード値で15%の燃費向上を果たした新マネジメントのエンジンや、デビュー特別仕様車の“エディション2021”も設定し、1月7日から発売開始となっている。

 日本市場でも2017年の導入以来、3年あまりで先代モデルの倍近いペースで7625台を販売した現行型『シトロエンC3』が、モデルライフで初のフェイスリフトを受けた。

 インテリジェントハイビーム付きLEDヘッドライトを採用した個性あふれるフロントフェイスは、コンセプトカーの『CXPERIENCE』にインスパイアされた新世代のグリルを採用。

 ダブルシェブロンから伸びるクロームがLEDデイタイム・ランニング・ライトにまで広がりワイド感を強調するとともに、新デザインのLEDヘッドライトまで伸びる処理に。下部のフォグランプは、ベゼル部分が全体のカラーパックと呼応するデザインとされた。

 そのエクステリア全体の印象を特徴づけるサイドのAirbump(エアバンプ)も、ワイド感を強調するデザインに一新。3つのカプセルで構成されたバッグがボディワークを保護するとともに、リヤクオーターパネル、CピラーのステッカーがAirbumpを反復することで、新フロントフェイスとの一体感も生んでいる。

 一方で、これまでも快適性と居心地の良さで定評のあったインテリアの基本デザインは踏襲しつつ、さらなる快適性のためにアドバンスト・コンフォートシートをエメラルド内装仕様に初採用。これはシート生地裏に特別なフォームを配することで、身体とシートの“当たり”感を改善したもの。

 生地裏フォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことで、しっとりふっかりとした比類ない柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収する、シトロエンならではの掛け心地となっている。

エクステリア全体の印象を特徴づけるサイドのAirbump(エアバンプ)も、ワイド感を強調するデザインに一新
エメラルド/ルージュ アデン/ブランのカラーパックも用意。ルーフ部にはボディカラー同様の反復デザインが施される

■名機ピュアテックのソフトウェア改良で燃費が15%向上

 パワートレインは確かな実績を誇るPureTech(ピュアテック)、1.2リッターのガソリンターボ(110PS/205Nm)を引き続き搭載し、アイシン・エイ・ダブリュとの共同開発による電子制御6速オートマチック・トランスミッション“EAT6”を継続採用した。

 4年連続エンジン・オブ・ザ・イヤーを獲得した名機は、さらにエンジンマネジメントソフトウェアの最適化によりJC08モードを15%も向上させ、JC08モードで21.0km/リッター(旧18.2km/リッター)、WLTCモードで17.2km/リッターとさらなる省燃費性能を手にしている。

 グレード構成も装備充実のSHINE(シャイン)とベーシックなFEEL(フィール)の2グレード展開となり、加えて新型モデル導入記念として特別仕様車“EDITION 2021(エディション2021)”を設定。

 メイングレードSHINEをベースに、1台ごとに木目の異なるプリントをあしらったテックウッド内装や、1インチアップの17インチホイール、ルーフステッカーを装備する。

 ブラインドスポットモニターやアクティブセーフティブレーキ、レーンデパーチャーウォーニングなど最新の運転支援と安全装備も網羅され、新色2色を含む4色のエクステリアカラー、4色のルーフカラー、2つのインテリアカラー、3つのカラーパックから9通りの組み合わせのバリエーションを用意。価格は235万~269万9000円(税込)となっている。

アドバンスト・コンフォートシートとカラーアクセントの入ったエメラルド内装を設定した
1台ごとに木目の異なるプリントをあしらったテックウッド内装を採用する特別仕様車”EDITION 2021(エディション2021)”

シトロエン コール TEL:0120-55-4106
新型シトロエンC3 車両情報:https://www.citroen.jp/car/new-c3

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