吉村大阪府知事 危機管理の甘さ指摘に弁明「バランスの中で判断しなければ」

吉村洋文大阪府知事

大阪府の吉村洋文知事(45)が8日、読売テレビ「かんさい情報ネット ten.」に出演し、大阪でも緊急事態宣言発令を政府に要請することになった経緯を語った。

東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏1都3県の各知事は2日に緊急事態宣言を要請。一方、吉村知事は4日の仕事始めで、「(感染の)急拡大は抑えられている。今の段階で要請することはない」と断言していた。

医療関係者からは「慌てて要請を考えているようでは危機管理が甘いと言わざるを得ない」との指摘が出ているが、吉村知事は「医療の世界の人たちにはそうだが、緊急事態宣言を出すというのは医療と違う世界の人たちにはすごいダメージを生じるもの。そのバランスの中で知事としては判断しなければならない」と釈明。

続けて「事実が判明したら速やかに対応するのが重要だと思っている。今回まだ2~3日しか数字は出てないが、人によっては『まだ様子を見るべき』という意見もある。そのなかで総合的判断をする立場としては要請の判断をする」と説明した。

また「4日時点では感染者は下がると思っていたか?」と聞かれると「もう少し上がる可能性は十分あると思った。年末年始は医療の体制が薄くなるので、本来もっと数は減ってよかったが、300弱ぐらいあった。5日以降、医療体制が戻れば上がるだろうと予測していた。ただ、ここまで急に上がるか?というと判断としては難しい」と述べた。

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