広島ドラ1・栗林良吏が決意の入寮「自分の腕一本で稼いでいかないと」

昨年のドラフト会議で佐々岡監督が使用したパスを持参した広島・栗林

広島のドラフト1位・。栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が8日、廿日市市内の大野寮に入寮した。他の新人選手とともに6日に広島入りし、PCR検査で陰性が確認された上で待望のプロ第一歩。かつて大瀬良や森下が入った出世部屋の104号室に入った右腕は「そういう縁起のいい所をいただいたのは、自分にとって本当にうれしいこと。期待を裏切らないよう頑張りたい」と抱負を口にした。

順調にいけば開幕前にも妻・沙耶さんが広島に来て二人三脚の生活が始まるが、それまでは離れ離れ。右腕は「奥さんが来た時に気を回せるようにやっていかなきゃいけない。自主トレとキャンプというのは自分の中で本当に大事。しっかり考えて一日一日を無駄にしないようにやっていきたい」と愛妻を安心させるために少しでも早く一本立ちする意気込みだ。

余計なものは持ち込んでいない。「必要最低限というか、遠征に行く感じくらいしか持って来ていない」と持参したのは佐々岡監督からもらったサイン入りのドラフト会議入場パスや黒田博樹氏の著書などごくわずか。思い出の品は妻に預けてくるなどとにかく野球だけに集中するつもりだ。

午後からの新人研修では侍ジャパン・投手コーチの建山義紀氏による講義をオンラインで受け「野球に必要ないことはしないというのは大事。社会人なら作業もあり、最悪野球がダメでも会社にいれるという状況だった。プロになったら自分の腕一本で稼いでいかないといけない」と気持ちを新たにした栗林。不退転の決意でプロの道を歩み出す。

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