ロメロのオリ復帰、“出戻り”助っ人は活躍? デストラーデら愛された外国人たち

オリックス復帰が発表されたステフェン・ロメロ【写真:荒川祐史】

西武黄金時代を支えたデストラーデは3年ぶりに復帰もシーズン途中で退団

オリックスは8日、楽天を自由契約となったステフェン・ロメロ外野手の獲得を発表した。昨オフに退団して2020年は新天地でプレーしたが、わずか1年で出戻りとなった。ここでは過去の主な“出戻り助っ人”は活躍したのか振り返ってみる。(移籍前の在籍最終年と復帰した年の成績を比較)

○オレステス・デストラーデ(西武)
1992年 128試合 打率.266、41本塁打87打点
1995年 46試合 打率.245、6本塁打23打点

西武黄金期を支えた助っ人は1989年途中に入団。1992年は3年連続の本塁打王に輝くなど、チームの中心選手として活躍していたが同年オフにマーリンズに移籍しメジャー復帰。1995年には3年ぶりに復帰したがコンディション不良もあり結果を残せずシーズン途中の6月に退団している。

○ルイス・ロペス(広島)
1997年 134試合 打率.320、30本塁打112打点
2000年 93試合 打率.313、20本塁打88打点

1996年に広島に入団すると同年に打点王(109打点)、1997年には170安打、112打点で打点王と最多安打のタイトルを獲得。1997年にはダイエーに移籍し米独立リーグを経て2000年シーズン途中に広島に復帰。93試合の出場で打率.313、20本塁打と結果を残し2002年までプレーを続けた。

○シャーマン・オバンドー(日本ハム)
2002年 118試合 打率.263、26本塁打68打点
2004年 42試合 打率.338、8本塁打25打点

1999年シーズン途中に日本ハムに加入。3割を超える打率と長打を武器に活躍し2002年も自己最多の118試合に出場し26本塁打をマークしたが怪我の影響もあり退団。2004年には自腹で来日し球団に自らを売り込み、シーズン途中の8月に復帰。勝負強い打撃を武器にチームをAクラスに導き2005年までプレーした。

シコースキーは2008年に54試合に登板するなど復帰してもリリーフとしてフル回転

○フェルナンド・セギノール(オリックス)
2002年 89試合 打率.204、23本塁打47打点
2010年 11試合 打率.189、0本塁打3打点

2002年にオリックスに入団すると2試合連続、プロ野球史上初のシーズン3度の両打席本塁打を達成。23本塁打と長打力も見せたがオフに自由契約となり1年で退団。その後はヤンキース、日本ハム、楽天などを経由して2010年のシーズン途中にオリックスに復帰。だが、0本塁打と活躍できずに再び1年で退団となった。

○ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク)
2008年 3試合 0勝2敗、防御率7.62
2014年 26試合 11勝8敗、防御率3.30

2007年のシーズン途中にソフトバンクに入団。リリーフ、先発としてフル回転し7勝を上げたが2008年は故障もあり0勝に終わり退団。その後はマーリンズ、阪神を経て2014年にソフトバンクに復帰。先発の一角としてローテを守り11勝を挙げチームの日本一に貢献した。その後はロッテでもプレーし2018年に現役を引退。

○ブライアン・シコースキー(ロッテ)
2003年 47試合 4勝6敗1セーブ、防御率3.16
2008年 54試合 5勝1敗13ホールド1セーブ、防御率2.23

150キロを超える豪腕を武器に2001年シーズン途中にロッテに入団。中継ぎとしてフル回転し2003年も47試合に登板したがオフに自由契約となり退団。その後は巨人、楽天、ヤクルトを経由して2008年にロッテに復帰。勝利の方程式として54試合に登板し防御率2.23の成績を残した。2010年に西武に移籍し2013年に西武に復帰を果たしたが怪我で1軍登板なく退団している。

○フランシスコ・カラバイヨ(オリックス)
2011年 4試合 打率.091、0本塁打0打点
2015年 64試合 打率.252、12本塁打35打点

BCリーグで結果を残し2010年シーズン途中にオリックスに入団。同年は36試合の出場ながら7本塁打と長打力を発揮したが2011年は春季キャンプで左手首を手術。わずか4試合の出場に終わり退団。その後は再びBCリーグでプレーし2015年シーズン前にオリックスに3年ぶりに復帰。シーズン序盤は4番を務め5月までに11本塁打と絶好調だったがその後は打撃不振に陥り、2軍暮らしが続き1年で退団となった。

この他にも西武、楽天、オリックスの3チームに出戻りしたホセ・フェルナンデス氏や、近鉄、巨人、オリックスでプレーし2度“バファローズ”のユニホームを着たタフィ・ローズ氏も活躍している。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2