ヤンキースが通算78勝の右腕・チャシーンとマイナー契約

ヤンキースがメジャー通算78勝の実績を誇る33歳のベテラン右腕、ヨーリス・チャシーンとマイナー契約を結んでいたことが明らかになった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メジャーに昇格した場合の年俸は80万ドルで、最大20万ドルの出来高が設けられているという。ヤンキースはゲリット・コール以外の先発ローテーションの顔ぶれが不透明となっており、チャシーンはスプリング・トレーニングで開幕ローテーション争いに加わることになりそうだ。

チャシーンはメジャーで12年間プレーし、ロッキーズで最初の6年間をプレーしたあとは毎年のように所属チームを変えている。ロッキーズ時代に2度の2ケタ勝利をマークし、2017年はパドレスで13勝、2018年はブリュワーズで自己最多の15勝を挙げたものの、2019年は開幕からの19先発で3勝10敗、防御率5.79と大不振。シーズン途中でブリュワーズを解雇され、レッドソックス移籍後も6試合(うち5先発)で0勝2敗、防御率7.36に終わった。

昨季はツインズとマイナー契約を結んだものの、7月中旬に解雇。その後、2016年に在籍した古巣・ブレーブスとメジャー契約を結び、7月26日のシーズン初登板では3.2回1安打無失点の好投でシーズン初勝利をマークしたが、7月31日の登板で1.1回5安打4失点と打ち込まれ、ただちに40人枠から外された。昨季の登板はこの2試合だけだった。

チャシーンはヤンキースで先発ローテーションの1枠もしくはロングリリーフの座を争うことになるとみられている。トミー・ジョン手術明けのルイス・セベリーノが開幕に間に合うか不透明なため、長期出場停止明けのドミンゴ・ヘルマンやメジャー2年目のデイビー・ガルシア、メジャー3年目のマイケル・キングが予想ローテーションに名を連ねている状況。このまま目立った補強がなければ、チャシーンにもチャンスがあるかもしれない。

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