鷲見玲奈、フリー転身後初のドラマ出演「今まで教わったことの逆をいくのがすごく難しかった」 ――「アプリで恋する20の条件」インタビュー

1月10日に日本テレビほかで放送され、地上波放送後にはHuluでオリジナルストーリーが配信されるスペシャルドラマ「アプリで恋する20の条件」。“マッチングアプリ”から始まる恋愛を題材にした作品で、3組の男女が織りなす恋愛模様が描かれます。本田翼さんが主演を務め、杉野遥亮さん、山本舞香さん、鷲見玲奈さん、濱津隆之さん、野村周平さんら個性派キャストが集結。現代に出現した新しい出会いの形を中心に、世の中の“知りたい”を詰め込んだラブコメディーです。

TVガイドwebでは、今回ドラマ初挑戦となったフリーアナウンサーの鷲見さんを直撃! 女優としての一面や仕事への思い、今後の展望についてお話を伺いました。さらに、鷲見さんの麗しすぎるスペシャルSHOTもお届けします!

――今回、初めてのドラマ出演となりますが、出演が決まった時の感想を教えてください。

「恐らく、私の演技を何もご覧になっていない状態でオファーをしてくださったので、『私で大丈夫なのかな?』という不安な気持ちもありました。ただ、フリーになってからいろいろ経験させていただく中で、やってみたい、挑戦してみたいというものの一つだったので、率直にうれしかったです」

――演じられる咲子を「憧れの女性像」とコメントされていましたが、ご自身との共通点や、反対に似ていない部分はありましたか?

「共通点は、年齢の設定が近いところですかね。メークも『自前でいつもの感じでいいよ』とスタッフの方に言ってもらえて、そこはやりやすかったです。ただ、(咲子の)ミステリアスな女性という面は共通していないかも。私は結構、開けっ広げな感じなので(笑)。でも、ミステリアスな女性は確かにドキッとするよな、モテるよなと思いました」

――咲子は思わせぶりな女性ですが、「あざといけどかわいい」と思う女性のしぐさはありますか?

「思わせぶりな態度の第1位はボディータッチですよね! 咲子もうまく使ってます。手を触って『ニコッ』みたいな。そんなのドキッとするわ!って(笑)」

――間違いないですね(笑)。ちなみに、今回のメークは自前とのことですが、役作りはどのようなことを意識されましたか?

「私はちょっと笑いに走ってしまったり、冗談で返しちゃったりするんですけど、咲子は『ふふっ』ってほほ笑みかける系の女性で。そこがすごく難しいなと思いました。普段つけないような香水を選んで気分を変えてみたり、ちょっとでも咲子に近づけるようにという意識でやりました」

――では、撮影を通して一番苦労したことを教えてください。

「今回の咲子でいうと、余裕のあるほほ笑みとか、しぐさとか、言葉と言葉の間であったり、歩くスピードであったり…そういうところまで意識しないと“人”って描けないんだなと思いました。それと、私自身が元アナウンサーなので、どうしてもセリフをはっきり言いすぎちゃうんですよね。そうするとリアリティーが出ないじゃないですか? 野村(周平)さんからは『聞きやすいです』って言ってもらえたんですけど、言葉の語尾まではっきり言わないとか、言葉の一つ一つをはっきりとは言わないとか…今まで教わったことの逆をいくのが難しかったです。セリフを話すスピードなども含め、いろいろ学ばせていただいています」

――今までの努力の証しでもありますね。そのほかにも、現場で印象に残ったエピソードはありますか?

「現場でハプニングが起きちゃったりもするんですけど、そこでみんな笑っていても『じゃあ本番いきます』となったらみんなスイッチを入れてパっと変わるので、『おお! すごいな、みんな!』と驚きました。皆さん切り替えと気持ちを作る早さがさすがで、勉強になりました」

――共演者の皆さんとはどのような雰囲気ですか?

「全員が集まるシーンがあったんですけど、本田さんだったり、野村さん、山本さんが空気づくりをしてくださってやりやすかったです。みんなでワイワイしながら、楽しく撮影ができました」

――今回の撮影を経て、今後の女優業への思いも強くなりましたか?

「そうですね。楽しいところも難しいところも、どの仕事にも両方あると思うんですけど、ドラマはドラマで新しい出会いがあったりしてすごく楽しいので、また機会をいただけたらぜひ挑戦したいなと思います」

――今後挑戦したい役柄はありますか?

「悪い女をやりたいです(笑)。悪女役とか、嫌な女。再現ドラマではやらせていただいたこともあるんですけど、もっとリアルに演じてみたいです。もし次にお話をいただけたら、ちょっとは成長したなと思っていただけるように、ドラマや映画を見て勉強していきたいです」

――楽しみです。では最後に、ドラマの見どころ、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

「『アプリで恋する20の条件』は、今の時代に沿ったテーマの作品で、リモートの中で『こういうふうになっていくんだ!?』っていう最後の伏線回収が気持ちいいドラマだなと思います。それぞれの恋愛模様や人間関係がどう絡んでいくのか、アプリならではで起こってしまう複雑な絡み方を楽しんでいただきたいです!」

――ありがとうございました!

取材が始まる前、記者陣に対して「何でも聞いてください!」と笑顔を見せてくださった鷲見さん。明るい人柄でありつつ凛としていて、自分の中に強さを持っているすてきな女性でした。

ドラマのテーマである“マッチングアプリ”にちなみ、よく使うお気に入りのアプリを伺うと、最近はアプリ版のマリオカート(マリオカートツアー)にはまっているのだとか。普段からいろんなアプリを駆使しているそうで、「アルバムを作るアプリも使っています。旅の思い出をアプリで作ってオーダーしたりとか。それが本になるんですよ。全部アプリで完結するので、活用しています」と耳寄りな情報も教えてくださいました!

笑いあり、キュンあり、ホロリあり! マッチングアプリから始まる恋の行方はいかに。鷲見さんの演技にも注目です!

【プロフィール】

鷲見玲奈(すみ れいな)
1990年5月12日生まれ。岐阜県出身。首都大学東京 都市教養学部 都市教養学科 経営学系を卒業し、2013年テレビ東京に入社。2020年4月からフリーアナウンサーに転身し、以降活動の幅を広げている。

【番組情報】

「アプリで恋する20の条件」
日本テレビほか
1月10日 後10:30~11:25
※1月7日よりHuluで先行配信。
地上波放送終了後には、Huluにてオリジナルストーリー「アプリの向こう側編」を配信。

取材・文/佐藤佳奈恵(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子

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