恩納で座礁の辺野古工事台船、サンゴ礁を破損か 海底に金属部品も

 【恩納】恩納村名嘉真の浅瀬に名護市辺野古の新基地建設に伴う土砂運搬に従事していた台船が座礁した件で、8日までに周辺沿岸部でサンゴ礁の破損が確認された。台船の漂流に伴って破損した可能性がある。

 ダイバーの女性が4日、潜水して周辺の様子を撮影した。撮影地点は座礁地点から約400~500メートル離れた場所で、岸からは約20メートル沖、水深は1~3メートル。画像ではリーフが削られて白くなっている様子や金属製とみられる部品が海底に落ちている様子が確認できる。

 女性は昨年10月にも周辺で潜水したというが、その時はサンゴの破損はみられなかった。海中の部品に藻が付着していないことから、ごく最近落ちた可能性が高いという。

 台船は12月30日に名嘉真で座礁した。年末の悪天候の予報を受け、避難するため本部町の瀬底島付近に停泊していたが何らかの原因でアンカーワイヤが切れて流された。大潮となる1月13日以降に撤去予定。

 本紙は8日、サンゴの破損について事実関係などを沖縄防衛局に問い合わせたが「確認に時間を要する」として同日に回答は得られなかった。

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