「脳振とう交代枠」2月開催・クラブW杯で試行 FIFAが発表

クラブW杯には欧州王者のバイエルン・ミュンヘンも出場する(ロイター)

国際サッカー連盟(FIFA)は、今年2月に開催されるクラブワールドカップ(カタール)で脳振とうを起こした選手に対して、追加交代枠を試行すると発表した。

今大会の交代枠は5枠だが、脳振とうによる交代枠は通常の交代枠としてカウントされないことから、交代枠を使い切ったとしても、交代が認められるという。

FIFAは「脳振とうの疑念が生じた場合には、その選手を退場させるべきであるという強いメッセージを送る必要がある。複数の頭部損傷は非常に深刻な結果をもたらす可能性がある。試合中に選手が別の脳振とうを起こすのを防ぐためだ」と意図を明かした。

その上で「医療関係者が迅速な判断を下すためのプレッシャーを軽減させ、ゲームのすべてのレベルで適用できる簡単な手順を確立する。そして、各チームが1試合に最大1人の脳振とうによる選手交代が認められるプロトコルを作成する。脳振とうの交代選手の試行は、競技規則およびスポーツ脳振とう評価ツールに概説されているスポーツ復帰戦略と併せて適用される」と説明した。

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