室井滋 富山の米騒動を多くの人に知ってもらえることが「私としてはうれしい」 「大コメ騒動」イベント

映画「大コメ騒動」の公開御礼イベントが9日に都内で開催され、おかか(女性)たちのリーダーをを演じた室井が、作品などについて語った。

室井は冒頭のあいさつで、「(富山県は現在)豪雪に見舞われていて、劇場に来て欲しいとも言えず試練の日々を迎えていますが、映画をご覧いただいてわかるように、103年前の米騒動そのものが試練で、試練の中で打ち勝っていく、という話ですので、正しく恐れて劇場に来てくれると嬉しいです」と、豪雪に見舞われている故郷で映画の舞台でもある富山県の心配する姿を見せた。

また室井は、「公開のために縁起を担いで12万2千円の電気釜(電気炊飯器)を買ったのですが、炊き上がりが素晴らしくて、103年前のおかかたちに食べさせてあげたいなあ、と思いながら、自分が太ってしまった(笑)」と米にまつわるエピソードを披露。作品については、「一揆を起した、という黒い歴史という(説もある)ことで、県内の人間でも知らないで育った人も多い」と語り、エンターテイメントの作品に仕上がったことで、「私たちもよくわかったし、県外の方にも分かっていただけることが、私としてはうれしい」と富山県出身ならではの思いを明かした。

イベントには他にも、主演の井上真央のほか、鈴木砂羽、本木克英監督が登壇した。当初は観客の前での舞台あいさつが予定されていたが、新型コロナウィルスが感染拡大している状況を鑑み、一般客を入れない形でのイベントに変更となった。

「大コメ騒動」は、1918(大正7)年に富山県の貧しい漁師町で実際に起こった「米騒動」を題材にした作品。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てたエンターテイメント作品となっている。主人公の松浦いとを演じるのは、「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した井上真央。室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵らの富山出身者が脇を固め、同じく富山県出身の本木克英さんが監督を務めている。

「大コメ騒動」
全国公開中
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会

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