ダカールラリー:ハイラックスで参戦のトヨタ、2019王者アル-アティヤが総合2番手で後半戦へ

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 サウジアラビアで開催されているダカールラリー2021は1月9日、前日までの前半戦を終え、選手たちにとってはつかの間の休息日となる“レストデー”を迎えた。

 4台のトヨタ・ハイラックスで今大会に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合2番手、ジニール・ドゥビリエ/アレックス・ハロ組も総合9番手につけ、2台がトップ10圏内から後半戦へ臨む。シャミア・バリアワ/デニス・マーフィ組は総合32番手、ルーキーのヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組はリタイアとなっている。
 
 1月3日に開幕したダカールラリーで2年ぶりの総合優勝を目指すアル-アティヤは、初日のステージ1こそ遅れをとったものの、ステージ2~4ではベストタイムをマークしてみせる。
 
 ライバルのステファン・ペテランセル(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)との優勝争いはステージ5~6でも続き、前半戦を終えた段階でアル-アティヤはトップと5分53秒差の総合2番手につけている。

「(8日の)ステージ6も難しいステージだった。とはいえ前半戦を総合2位で終えられたことには満足しているよ」と語ったアル-アティヤ。

「今日は2度のパンクに見舞われ、ペースを保つのは簡単ではなかったが、来週の後半戦へ向けて戦略を練り、ダカール勝利へ向け全力で戦い続けるつもりだ」

 チームメイトのドゥビリエは首の痛みを訴えペースダウンを強いられる場面もあったが、ステージ5で今大会初のステージ優勝を飾る力走をみせ、総合9番手で競技6日目までを走破。トップ10圏内でラリーの前半戦を終えた。
 
 バリアワは後方からのスタートのため、前走者たちが巻き上げた砂埃に苦労したほか、エンジンパワーの低下などにも悩まされながらも確実にラリーを進めた。日毎に順位を回復させていった彼はステージ6を16番手でフィニッシュし、総合では32番手につけている。
 
 ルーキーとして初のダカールに挑んだヘンク・ラテガンは、ステージ3でアル-アティヤに次ぐ2番手、ステージ4でも3番手タイムと新人らしからぬ速さをみせ、序盤からトップグループに食らいついていった。

 しかし、総合4番手で迎えたステージ5。ラテガンはスタートから19km地点で走行ラインを外し転倒してしまう。このアクシデントで彼は鎖骨を骨折し、リタイアを余儀なくされている。

ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組(トヨタ・ハイラックス)
シャミア・バリアワ/デニス・マーフィ組(トヨタ・ハイラックス)
ジニール・ドゥビリエ/アレックス・ハロ組(トヨタ・ハイラックス)

■「メカニカルトラブルなどなく走りきってくれたのはうれしいこと」とチーム代表」

 ステージ5を制したドゥビリエは前半戦最終日の走行後、次のように語った。

「今日は尖った砂丘越えの多いステージだった。ドライブするには素晴らしいステージだったけど、首の痛みが続いていてペースを維持するのが難しかったよ」

「先頭スタートだったのだけど2度のパンクに見舞われ、3台に抜かれてしまった。しかしステージ中盤からは他の車両と隊列を組んで走りきることができた」

「前半戦を終え、もう少し上位に付けていたかったのだけど、ラリー序盤で多くのタイムを失ってしまった。それは仕方がないことだし、後半戦もプッシュを続けていくよ」

 バリアワは「僕たちは55番手からこのステージをスタートし、16位でフィニッシュできた。とても良い一日だったと思う」とコメント。
 
「今日は荒れた路面だったが高速で走ることができ、我々のスタイルに合っていた。砂丘では何台かの車両についていったが、その後パンクを喫した。とはいえタイヤ交換後は彼らを砂丘で追い抜くこともできたんだ。全体的には良い一日だったよ」

 チーム代表を務めるグリン・ホールも休息日前の1日をポジティブにとらえている。

「今日はチームにとってとても良い1日だった。ナッサーはゴール直前にパンクに見舞われ、ステージ前半に稼いだマージンを失ってしまったが首位との差を少し縮めることができた」

「ジニエルも2度のパンクに見舞われたが、彼にとっての最大の問題は首の痛みが続いていたことだ。シャミアは1度のパンクにもかかわらず良い走りを見せてくれた。彼はは休息日開けに待ち受けるマラソンステージを良い位置からスタートするために、ステージ15番手以内に入るのが目標でしたが、今日は16番手でフィニッシュした。その結果に満足している」

「TGRのハイラックス3台全車がメカニカルトラブルなどなく走りきってくれたのはうれしいことだ。明日は休息日なので、車両をしっかり修理し、後半戦に向け万全な準備を進めていく」

 1月10日から後半戦がスタートするダカールラリーは6日間を戦いを経て1月15日に、スタート地点となったジェッダでフィニッシュを迎える予定だ。

ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組(トヨタ・ハイラックス)
ジニール・ドゥビリエ/アレックス・ハロ組(トヨタ・ハイラックス)
シャミア・バリアワ/デニス・マーフィ組(トヨタ・ハイラックス)
ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組(トヨタ・ハイラックス)