菅野が巨人残留理由明かす「100%自分の中で納得できるものがなかった」目標を20勝&日本一に切り替え

リモートで取材対応した巨人・菅野(球団提供)

目指すは20勝と日本一――。 ポスティングシステムによるメジャー移籍を断念し巨人残留が決まった菅野智之投手(31)が10日、リモートで取材に応じた。

前日、米国から帰国したエースは「いろんな話する中で100%自分の中で納得できるものがなかった」と残留理由を説明。もちろん夢は捨てていない。「まだアメリカに挑戦するチャンスというのは残っていると思いますので」と海外FA権取得後の今オフの再挑戦に含みを持たせた。

それでも気持ちは国内に切り替えた。「個人的な目標は20勝。チームとして日本一」と明言。球団からは複数年契約の打診が濃厚だが「単年で勝負したい」と不退転の決意で臨むという。

昨季は最多勝利数(14勝)と最高勝率(8割7分5厘)の2タイトルを獲得しリーグMVPにも輝いた。「パフォーマンスとしては正直、いい時もあれば悪い時もあるっていう波もあった。まだまだ伸びしろというのは感じてやっている」と右腕は昨季以上の活躍を誓った。

そのためにはトレーニングが不可欠となるが、2週間は自宅待機となるため球団施設を使えない。自宅でのジムワーク等は可能ながらキャッチボール、遠投、ブルペン投球などはできず、春季キャンプ初日までに仕上げるのは難しい。

菅野本人も「正直、年末もずっと向こうの球団と交渉したりとか、ほとんど体を動かせていないので例年よりかはスローペースになるのかな」と覚悟。それでも「ただ去年も長いシーズンの中でだいぶ後ろが詰まってシーズンも終わったので。気持ち的には(交渉で)すごく疲れましたけど、肉体的にはすごく休めている部分もありますので、徐々に上げていければ」と前向きだった。

すべてをプラスに替え菅野が日本一を目指す。

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