【初場所】芝田山広報部長が〝コロナ引退〟に苦言「『怖いから』では理屈が通らない」

芝田山広報部長

大相撲初場所初日(10日、東京・両国国技館)、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が電話取材に応じ、序二段力士の琴貫鐵(22=佐渡ヶ嶽)が新型コロナ禍を理由に引退したことを受けて「『怖いから』では理屈が通らない」と語った。

琴貫鐵は9日に自身のツイッターで引退を発表。「このコロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので 休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果 協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく 出るか辞めるかの選択肢しか無く 自分の体が大事なので」とつづった。

これに芝田山部長は「組織の中にはそういう人もいる。会社にもコロナが怖いから出社したくないと言う人もいるだろう」とした上で「それをみんなが言っていたら仕事にならない。対応ができないなら本人が出処進退を考えるしかないということ」と指摘。

また、協会は感染対策を徹底していることを強調し「(協会全体が)一丸となる中、それは違うと思う」

続けて「こうなったら師匠の手にも負えない。自分はそこまで聞いていないから部屋の師匠との話とは思うけど『コロナが怖いから休場させて』では理屈が通らない」と苦言を呈した。

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