障害者の在宅勤務紹介 延岡市 あっせん会社と協定

リモート方式で連携協定に調印した三井正義社長(左)と読谷山市長

 延岡市は、在宅勤務を希望する障害者の人材あっせんサービスを行う会社「カラフィス」(横浜市、三井正義社長)と連携協定を結んだ。延岡市内の就労支援施設に通所する障害者と企業をつなぐことで、雇用の場の拡大を目指す。
 主な連携事項は、障がい福祉サービス事業所を利用する障害者の雇用創出と、テレワークの有効性の啓発。具体的には、延岡市が市内事業所の情報をカラフィスに提供。同社は在宅勤務を希望する通所者の情報を集めるとともに、大都市圏の企業から障害者が在宅でできる仕事の情報を収集。求職と求人を結び付ける。
 同社によると、障害の特性や得意分野などを踏まえた上であっせんするため、障害者は希望に沿った環境で仕事が可能になる。一方、企業側は幅広い人材の確保や障害者雇用率アップにつながるなどのメリットがある。
 昨年12月の協定調印で三井社長は「都市部の企業では障害者の雇用が進まず、地方には思うように働けない障害者がいる。在宅勤務でギャップを解消したい」。読谷山洋司市長は「働く場を自分で選ぶ、時代を先取りする取り組みを応援したい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社