効率化やコスト削減を目指す製造業が集う @中小企業 新ものづくり・新サービス展 ものづくり補助金で開発した製品・技術を展示

展示会名:中小企業 新ものづくり・新サービス展 2020
会期:2020年12月7日(月)~9日(水)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟A
主催者:全国中小企業団体中央会
出展者数:650社
出展者層:あらゆる業種のものづくり関連企業
来場者層:中小企業を中心とする各種製造業

ものづくり補助金で開発した製品・技術を展示した「中小企業 新ものづくり・新サービス展」には、効率化やコスト削減のための商材を求めて、あらゆる分野の製造業が訪れた。新たな顧客層と商談できた出展者がいる一方、幅広い業種が来場したため、ターゲット層と出会えなかったという反応も多かった。新型コロナとの共存や経営戦略など、中小企業がどう生き抜くかをテーマとしたセミナーが注目を集めた。

▲中小企業基盤整備機構がものづくり補助事業に取り組んだ事業者に対して、新規顧客獲得や販路開拓の機会を提供することを主な目的とする

建物を3D撮影して図面化する機器を展示したラックス(広島県福山市)には、打ち合わせ回数やコスト削減を目指して、建物や外壁の検査関係者、ビルオーナーが集まった。「新型コロナの影響で、打ち合わせや施工に効率化が求められる。従来より調査時間が短縮できる点が評価された」(井上宗典さん)

▲初めて展示会に出展したBooth(兵庫県川西市)

工事用黒板とカメラを一体化したアプリを展示したBooth(兵庫県川西市)には、人手不足の解消や経費削減を支援する商材を求めて、建築や建設業、コンサルタントが訪れた。「製品の認知度は高まり、市場は広がっている。一方で、来場者層が幅広く手応えは少なかった。用意したチラシは半分以上が残った」(金澤成剛代表)

▲地元の食品物産展に出たことはあったが、展示会は初出展という山一(長崎県南島原市)

麺製造の山一(長崎県南島原市)は、フリーズドライのそうめんを展示し、バイヤーや卸売業、ケータリング、ネット通販など、食品業界から注目を集めた。他社ブランドの製品を製造するOEMの依頼もあった。「新型コロナの影響で、在宅時間が増加し需要が増えた。さまざまな業種と出会えて、新製品の開発情報なども収集できた」(小嶺健太郎常務)

上吊引戸に設置できる自動ドアを展示したAMYドアテック(愛知県春日井市)には、建築業、メーカーが関心を寄せた。介護施設や食品工場に需要があるといい、「今後は非接触が求められる病院など、医療現場へ販路を拡大したい」(伊藤守十樹さん)


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