レメイヒューとの再契約交渉に進展なし ヤンキースは楽観視

地元紙「ニューヨーク・ポスト」のダン・マーティンによると、ヤンキースとDJ・レメイヒューの再契約交渉には依然として目立った進展はないという。ヤンキースは3年契約、レメイヒューは5年契約を希望しているとみられており、両者の希望条件のあいだには大きな開きがある。年が明けても両者が契約合意に達する見込みは立っていないが、ヤンキースは今オフの最優先課題に掲げているレメイヒューとの再契約を実現できると楽観的に考えているようだ。

今オフ、フリーエージェント市場で最も大きい契約はメッツがジェームス・マッキャンに与えた4年4060万ドル。レメイヒューのほか、J・T・リアルミュート、ジョージ・スプリンガー、トレバー・バウアー、マーセル・オズーナといった大物選手は全員が市場に残ったままとなっている。マッキャンと契約したメッツは先日、インディアンスとのトレードでフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコを獲得。レメイヒュー争奪戦からは撤退が濃厚だ。

レメイヒュー争奪戦においてヤンキースのライバルになるとみられるのはブルージェイズとドジャースの2球団。ブルージェイズは今オフ、大型補強が予想されていたものの、まだ大物選手との契約を実現させていない。一方のドジャースはジャスティン・ターナーとの再契約を最優先に考えているようだが、大型補強を敢行したパドレスに対抗すべく、レメイヒュー獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されている。

ヤンキースはレメイヒューとの再契約が実現するまで他の補強に動けない状況であり、リンドーアやカイル・シュワーバーなど、関心を寄せていた選手は少しずつ市場から消え始めている。田中将大やブレット・ガードナーとの再契約交渉も「レメイヒュー待ち」の状況である。

今オフ、40人枠内の補強はパドレスとのトレードで獲得したグレッグ・アレンだけにとどまっているヤンキース。レメイヒューとの再契約成立が補強開始の合図となることだけは間違いなさそうだが、その号砲はいつ鳴るのだろうか。

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