アストロズ 大物クローザー・ヘンドリックス獲得へ本腰

アストロズは今オフ、大物クローザーの獲得を狙っていることが報じられている。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、リアム・ヘンドリックス、ブラッド・ハンド、アレックス・コロメイらが獲得候補に挙がっているようだ。そのなかでアストロズの本命とみられるのがヘンドリックス。「FanSided」のロバート・マレーはアストロズがヘンドリックス獲得に向けて「最も積極的に動いているチーム」であることを伝えている。

昨季のアストロズはクローザーのロベルト・オスーナが開幕直後に右肘の故障で戦列を離れ、クリス・デベンスキーやブラッド・ピーコックらも故障。ベテラン右腕のジョー・スミスは開幕前に出場辞退を表明していたため、実績のあるリリーバーがライアン・プレスリーしかいないという危機的な状況に陥った。

そのプレスリーが12セーブを記録し、百戦錬磨のダスティ・ベイカー監督が新人投手をなんとかやりくりするなかでアンドレ・スクラブ、ブレイク・テイラー、エノーリ・パレイデスらが台頭してきたため、リーグ8位の救援防御率4.39とブルペン崩壊は回避できた。しかし、オスーナ、デベンスキー、ピーコックはいずれもフリーエージェントとなっており、彼らに代わるリリーバーを探しているというわけだ。

現在31歳のヘンドリックスは2019年に75試合で25セーブ、防御率1.80、奪三振率13.13、与四球率2.22とブレイクし、昨季も24試合に登板して14セーブ、防御率1.78、奪三振率13.14、与四球率1.07をマーク。同地区ライバルのアスレチックスから絶対的守護神を引き抜けるという意味でもヘンドリックス獲得の意味は大きい。

ただし、ヘンドリックスは「4年契約を希望している」との報道もあり、30歳を過ぎているリリーバーに4年契約を与えることには大きなリスクも伴う。そのあたりをアストロズの球団フロントがどのように判断するかがポイントとなりそうだ。

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