N国・立花党首も猛プッシュ 菅首相が支持率V字回復へ「ガースーちゃんねる」開設か

こんにちは。ガースーです

「こんにちは。ガースーです」。こんな鉄板フレーズから始まる菅義偉首相(72)の公式ユーチューブチャンネルが、本当にできるかもしれない。NHKから自国民を守る党の立花孝志党首(53)が、10日のNHK「日曜討論」で提唱したもので、首相周辺も前向きだというのだ。

昨年9月に支持率70%で発足した菅政権は、コロナ対応を巡る混乱で下げ止まらず、今年に入っての各社の世論調査では、40%前後にまで下落した。不支持の最たる理由は、菅首相のリーダーシップ欠如や発信力不足が挙げられている。

この状況に立花氏は「日曜討論」の党首インタビューで「(支持率低下は)テレビによる間違った報道、偏った報道が繰り広げられている。ぜひ菅首相にもユーチューブを使って、ご自身の言葉で発信してもらいたい。『ガースーちゃんねる』の開設を直接進言したい。国民にコロナの実態を話してもらいたい」とぶち上げていた。

首相官邸のSNSは「首相官邸チャンネル」(登録者数11万人)やツイッター、インスタグラムなど各種存在するが、いずれも会見や公式資料を事務的に発信しているだけ。菅首相自身の公式SNSも各種あるが、ユーチューブは6年前に更新が止まったままで、登録者数も200人に届いていない。

元国会議員ユーチューバーとして、チャンネル登録者数44万人を誇る立花氏は、ユーチューブで国政政党を作り上げたといっても過言ではなく、その影響力の大きさを肌でも感じている。

立花氏は「菅首相には変に作り込むよりも、会議に出掛ける前の短い時間に思ったことをそのままドンと言えばいい。ホリエモン(堀江貴文氏)やジョンソン英首相みたいな感じ。(ユーチューブでの情報発信は)メディアは嫌がるけど、国民に1次情報を発信することが大事」と説く。

「『ガースーちゃんねる』の開設を進言したい」とした立花氏だが、実は昨年末に首相官邸サイドに申し入れたという。

「菅首相自身はあまり前向きじゃないようだが、首相周辺はここまで支持率が落ちてきているから、やった方がいいんじゃないかというのが大勢を占めていた。チャンネルを開設する際にはアドバイスをもらえないかとなっている」(立花氏)

コロナ禍での首相動画といえば、安倍晋三前首相が昨年4月に外出自粛が呼びかけられている中で、自宅で愛犬とくつろぐ様子を投稿したところ、大炎上したのが記憶に新しい。菅首相も先月、ニコニコ動画に出演した際「こんにちは。ガースーです」と挨拶したことに、空気を読めないと炎上劇を招いた。

「チャンネルを開設して、最初は批判されるかもしれないが、大みそかに石破茂さんが『ガキ使』に出ていたように、そっち側(バラエティー視聴層)にも働き掛けないといけない時代。これまでは菅首相はメディア対応が苦手で、無理なことはしなくてもいいと思っていたかもしれないが、支持率が下がってやらざるを得なくなってきったハズ」(立花氏)

菅氏は8日に「報道ステーション」(テレビ朝日系)に出演。民放番組に出演するのは珍しく、発信不足を批判されている中で、露出を上げていきたい思惑も見えるだけに「おはようございます。ガースーです」「こんにちは。ガース―です」「こんばんは。ガースーです」「おやすみなさい。ガースーです」から始まる「ガースーちゃんねる」が開設する日はそう遠くない!?

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