FA市場の目玉 トレバー・バウアーが仰天金額を要求

トレバー・バウアー(ロイター)

今オフのFA市場で最も注目されているトレバー・バウアー投手(29=レッズFA)が仰天要求――。

米大リーグ機構(MLB)公式サイトは11日(日本時間12日)に「バウアーの求める契約がどのようなものか詳しくは分からないが、彼がMLB史上最高の1年平均額(AAV)を狙っている、と言われている。それはつまりヤンキースのエース、ゲリット・コールの1年平均3600万ドル(約37億5000万円)と同額あるいはそれを超えるものだ」と伝えた。

コールは2019年12月10日にヤンキースと9総額年3億2400万ドル(約338億円)の契約を結び、投手史上最高額、MLB史上最高AAVとなった。その前日にスティーブン・ストラスバーグ(32)がナショナルズと結んだ7年総額2億4500万ドル(約255億円)をあっさり塗り替えた。ちなみにバウアーとコールはUCLAで同学年で2枚看板だった。

昨季はナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したとはいえ、バウアーの活躍が評価されてまだ3年ほどであること、コロナ禍における球団への経済的ダメージから、不可能な数字に見えそうだが同公式サイトは「そう飛び抜けた話でもないかもしれない」とした。

コールとナショナルズのエース、スティーブン・ストラスバーグ投手(32)が大型契約を結ぶ前の直近3年間の数字や年齢を比較し、(2人に比べて)バウアーのケガの少なさは大きな特徴」とプラス評価。さらにFAになる前に先発した90試合の成績はそん色ないことを示した。

ストラスバーグは防御率3・40。547回⅓で656奪三振。コールは防御率3・21。565回⅔で751奪三振。バウアーは防御率3・15。556回⅓で677奪三振。

「合計でコールほどの大型契約を結ぶのは難しいかもしれないが、彼自身は9年も7年も狙ってなさそうだ。5~6年で1年平均3600万ドルなら実現可能かもしれない」とバウアーの〝要求〟は妥当とした。どうなるか。

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