【ノア】丸藤 聖地・武道館&タッグ結成・秋山への思いを語る

丸藤は武道館決戦へ気合十分だ

ノアの天才・丸藤正道(41)が、団体では約10年ぶりの開催となる2月12日東京・日本武道館大会への思いを語った。ラブコールが実り、2006年9月9日、同会場で初めてGHCヘビー級王座を奪った秋山準(51)とのタッグ結成が決定。大先輩との共闘に刺激を受け、早期の同王座戦線復帰を狙う。

武道館大会で丸藤は秋山と組み、清宮海斗(24)、稲村愛輝(28)組と対戦する。10日の後楽園大会では「試合は秋山さんが9、俺が1くらいの割合で」と語っていたが「言わなくても秋山さんは目立つ人。結果10以上のものを見せられると思うんで、5足す5でも何でもいい」と笑った。

改めてラブコールを送った理由を「武道館でやる中で、一番の目標はメインのタイトルマッチだったけど、かなわなかった。それなら個人的に思い入れが強い場所なので、意味のある試合をしたい。秋山さんとは節目でシングルをやってきた。今戦ったとしても、目新しさはないから横に並ぶ方が新鮮。そこに対抗するのは今のノアの人間でいい。武道館は新たなスタートなんで、それが必然」と語る。

ノアが旗揚げ翌年の2001年から定期開催した武道館はかつて“方舟の聖地”と呼ばれた。だが10年12月5日大会を最後に団体の低迷も重なり、使用されることはなかった。それでも丸藤にとっては06年にGHC王座を初戴冠した場所であり、同年10月29日のKENTAとの同王座戦が東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」年間最高試合賞を受賞した思い入れのある会場。聖地帰還を目標として持ち続けた。

秋山は現在、左膝半月板損傷による関節鏡下半月板切除術のため欠場中だが、丸藤は「僕も去年同じところを手術して“改造”したんでね。秋山さんも鉄のプレートとか入れるかもしれないから、清宮と稲村は気をつけた方がいい」と語る。

また秋山だけでなく、武藤敬司(58)、桜庭和志(51)とノアではレジェンド勢が元気いっぱいだ。負けじと丸藤は「僕はまだ若手ですよ。スーパールーキー(笑い)。少しずつコンディションも良くなってきてるんで、当然GHCも狙っていきます」と16年1月に失って以来となるGHC王座返り咲きを狙う。

「今年の目標? スーパールーキーなんで、フレッシュな感じで(笑い)。武道館から始まるノアがさらに飛躍できる大切な年。昨年、ノア20周年の時にトップに立ててなかったので、僕が中心でいられるようしっかりやっていきたい」。武道館から天才の逆襲がスタートする。

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