レッズがスアレス、カステヤーノスら主力打者の放出を検討か

レッズがエース格の投手のうち1名(ソニー・グレイまたはルイス・カスティーヨ)の放出を検討していることは以前から報じられているが、どうやら主力打者の放出も検討しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、レッズはニック・カステヤーノス、マイク・ムスターカス、エウヘニオ・スアレスといった主力打者へのトレードのオファーを受け付けているという。この3人のなかではスアレスが最も人気を集めているとみられる。

レッズは新型コロナウイルスの影響で財政面に大きなダメージを受けており、すでにクローザーのライセル・イグレシアスをエンゼルスへトレード。また、昨季途中に獲得したばかりのアーチー・ブラッドリーはノンテンダーFAで放出した。遊撃手の補強を目指していることが報じられているが、その一方で主力選手の放出によるさらなる年俸総額削減を検討しているようだ。

現在29歳のスアレスは2019年にナショナル・リーグ三塁手史上最多となる49本塁打を放ったスラッガー。昨季は低打率(.202)に苦しんだが、57試合で15本塁打を放つなどパワーは健在だった。レッズと7年6600万ドル+オプション1年の契約を結んでおり、最大で2025年まで保有できる点も大きな魅力となっている。レッズはスアレスの放出に成功すれば、ムスターカスを二塁から本職の三塁へ戻すことになるだろう。

ヘイマンによると、レッズはスアレスのトレードについてナショナルズと交渉を行っていたという。ところが、ナショナルズがジャクソン・ラトレッジとケイド・キャバリの両プロスペクト右腕の放出を拒否したため、交渉は難航。ヘイマンは「トレード成立の可能性はかなり低い」と伝えている。

ナショナルズは現在、メジャー3年目を迎える有望株のカーター・キーブームが正三塁手の筆頭候補となっているが、このキーブームをトレード要員として再びスアレス獲得にチャレンジする可能性もありそうだ。

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