大相撲初場所3日目(12日、東京・両国国技館)、「昭和の大横綱」大鵬の孫で新十両の王鵬(20=大嶽)が十両貴源治(23=常盤山)を下して関取初白星。立ち合いから頭で当たると、右から抱えて最後は寄り切った。取組後は右目上付近から出血しながらも「とりあえず勝ててよかったです」と安堵の表情を見せた。
初日から黒星が続いていたが、本人は「切り替えというか、2番はどうしても感覚がつかめず、昨日、おとといがあっての今日という感じでした」と振り返る。
特に土俵に上がるまでの準備ついて言及し「初日は(ウオーム)アップが早すぎて。ちょうど合ってきたなと。(前日まで)一番いい状態での土俵じゃなかった。集中力も長く続かないほうなので」と明かした。
〝偉大なDNA〟を受け継ぐ王鵬のスタイルは、祖父を彷彿とさせる四つ相撲…ではない。
「自分の力が一番出るのは押し相撲なので」と話す20歳は「得意な前に出ての相撲が取れたらいい」と意気込んでいた。