俳優としても人間としてもすっかり成長していた綾野剛

俳優の綾野剛が11日、俳優の舘ひろし、女優の尾野真千子らとともに、都内で行われた映画「ヤクザと家族 The Family」(藤井道人監督、29日公開)の完成報告生配信トークイベントに出席した。

ヤクザという生き方を選んだ男を、三つの時代を通して描く壮大なヒューマンストーリー。各スポーツ紙によると、主演をつとめた綾野は、「今の集大成となった作品。今後、僕にとっての一番のライバルになっていくだろうと予感している」と自信作をのぞかせたという。

「これまでの主演映画でハマっていたのは、シリーズ化された『新宿スワン』だったが、当時はまだ“やんちゃ”な感じをそのまま演技に出していた。しかし、今回演じたのはかなり重厚な役柄。本年度の映画賞はいくつか取ることになりそうだ」(映画業界関係者)

イベントで注目されたのが、自身がヒロインをつとめたNHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」などで綾野と共演経験が多い尾野のコメント。

尾野は「共演はとても久しぶりなんですけど。以前は、まぁ…天然で。宇宙人みたいな人なんです」と表現。

しかし、今作の撮影現場の様子については、「現場に入るとみんなのケアをちゃんとしていて、コミュニケーションをして、愛情深くて……ンちょっと偉そうに言ってもいいですか? 『こいつ、でかくなったなって!』久しぶりに会って、ただ笑わせるだけの剛じゃないって思いました!」と話し笑わせたというのだ。

「綾野はあと2年で40歳を迎えることもあって、本格的に“大人の役者”になれるかどうかの転機を迎えているようだ。そのマインドが尾野のいう大きな変化につながったのでは」(芸能記者)

公開後の綾野の演技に対する評価が注目される。

2021年1月29日全国公開

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

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