桑田真澄氏が巨人コーチに就任 広島佐々岡監督ら“KK世代”のプロ野球の首脳陣は?

桑田真澄氏(左)と広島・佐々岡真司監督【写真:Getty Images、荒川祐史】

KK世代の全員が08年限りで現役引退、広島・佐々岡監督らが活躍している

巨人は12日、球団OBの桑田真澄氏が1軍投手チーフコーチ補佐に就任すると発表した。現役時代に退団した2006年以来15年ぶりの巨人復帰で、プロ野球でコーチを務めるのは初となる。

1968年4月1日生まれの桑田氏はPL学園高で清原和博氏と甲子園で大活躍。同学年にあたる67年4月2日から68年4月1日までに生まれた世代は佐々木主浩氏らがおり、長くプロ野球界を牽引している。2008年を持って全員が現役引退したが、いわゆる桑田清原世代がプロ野球界の監督、コーチとして活躍している。主な首脳陣を見ていきたい。

◯広島・佐々岡真司監督

浜田商高、NTT中国を経て89年ドラフト1位で広島入り。91年に最多勝、最優秀防御率を獲得し、MVP、沢村賞、ベストナインに輝いた。通算138勝156敗106セーブをマークして07年に現役引退。14年から広島の2軍投手コーチ、19年から1軍投手コーチを務め、昨季から1軍監督に就任。昨季は52勝56敗12分でリーグ5位だった。

◯広島・河田雄祐ヘッドコーチ

帝京高から85年ドラフト3位で広島入り。95年オフに交換トレードで西武へ移籍し、俊足強肩の外野手として通算574試合出場、137安打をマークした。02年に現役引退し、西武の打撃コーチ補佐や1、2軍の外野守備走塁コーチを歴任。16年から広島の外野守備走塁コーチを務め、リーグ2連覇に貢献。18年からヤクルトの外野守備走塁コーチを務め、今季から広島のヘッドコーチを務める。

◯広島・高信二2軍監督

東筑高から85年ドラフト2位で広島に入団した。守備の名手として活躍し、通算668試合出場、139安打をマーク。98年に現役引退し、99年から広島の内野守備走塁コーチ、野手チーフコーチを歴任。15年に2軍監督、16年からヘッドコーチを務め、リーグ3連覇に貢献。今季から再び2軍監督を務める。

桑田、清原とPL学園の同僚だった松山氏はホークス3軍内野守備走塁コーチ

◯ソフトバンク・松山秀明3軍内野守備走塁コーチ

PL学園高、青学大を経て、89年ドラフト5位でオリックス入り。通算126試合出場、25安打を記録し、98年に現役引退した。99年からオリックス、阪神の内野守備走塁コーチを歴任。12年は韓国プロ野球・起亜でコーチを務め、13年からロッテの2軍内野守備走塁コーチ。18年からはソフトバンクの2軍内野守備走塁コーチ、今季から3軍内野守備走塁コーチを務めている。

◯オリックス・風岡尚幸内野守備走塁コーチ

中部大付春日丘高から85年ドラフト6位で阪急(現オリックス)に入団し、98年から阪神でプレー。遊撃での守備力を武器に通算247試合出場、22安打。00年に現役引退した。01年から阪神、中日、阪神で内野守備走塁コーチを務め、16年からオリックスの内野守備走塁コーチ、昨季はヘッドコーチを務めた。今季は内野守備走塁コーチに配置転換された。

◯西武・秋元宏作2軍バッテリーコーチ

国学院久我山高から日大に進学。中退して86年ドラフト外で西武入りした。90年途中に横浜大洋(現DeNA)にトレード移籍し、95年には101試合に出場。捕手として通算573試合出場、230安打をマークした。00年に現役引退し、横浜で1、2軍のバッテリーコーチなどを歴任。11年から西武の2軍バッテリーコーチ、17年から1軍バッテリーコーチ、今季から再び2軍バッテリーコーチを務める。(Full-Count編集部)

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