【東京オートサロンを振り返る】サンルーフにキャタピラ!? 市販化切望のド派手ジムニー3選

毎年1月に開催される世界最大のカスタムカーイベントである東京オートサロン。残念ながら2021年は新型コロナウィルスの影響から開催が中止となってしまったが、過去に出展された絶大なインパクトを誇ったクルマを改めて見ていこう。今回はスズキ ジムニー編。

スズキ ジムニー エヌズリミテッド フルメタルジャケット ”ジムタンク”

市販希望! 完成度高すぎのジムニー

毎回、あっと驚くアイディア満載のクルマを出展する日本自動車大学校(通称NATS)。2019年の東京オートサロンでお披露目したのが、このNATS JIMNY ADVENTUREだ。

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リヤからフロントにかけて屋根を取り外すことだって可能。概念に囚われない学生ならではのアイディアに脱帽だ

現行ジムニーをベースにピックアップトラックとして仕立てられた一台。市販モデル? と疑いたくなるほどの完成度だが、どのパーツも学生自身が手がけたモノで、牽引するトレーラーすらお手製なのだ。

トレーラーのフレームがボート用のモノを流用するなど、限られた予算内であらゆる工夫をこらして仕上げた逸品だ。

インパクトすごすぎ! キャタピラジムニー爆誕

オーバーフェンダーにキャタピラなど足もとだけでも注目の一台。ラジエータグリルとバンパー中央部をブラック塗装し、サイズ以上の迫力を演出している

青森県盛岡市を拠点にスズキディーラー「アリーナ」など4店舗を構える総合カーディーラーが「N’s Stage(エヌズ・ステージ)」が2018年に出展したのが先代モデルをベースにした「ジムニー エヌズリミテッド フルメタルジャケット “ジムタンク”」だ。

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注目は通常のタイヤではなくクローラー(キャタピラ)を装着しており、悪路走破性をより強化したイメージだ。

ボンネットと一体化したフロントグリルやブラックアウトが効果的なデザインのフロントバンパー、タフなRV車を強調する装着されたオーバーフェンダーなどのエアロパーツは、クローラーの迫力に負けないワイルドなデザインだ。

新型ジムニーにサンルーフ! しかも懐かしの3連メーターも復活!?

最後はスズキ自身がカスタムしたジムニー シエラ マリンスタイルだ。

名前の通り、ベースとなるクルマはスズキ ジムニーシエラで車高アップにサンフール、さらに1980〜90年代この手のクルマには必ずといっていいほど装着されていた3連メーターなどを備えた注目の一台だ。

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かつての3連メーターはアナログであったが、じつはコレ全部デジタル。時代を感じさせるパーツたちなのだ。ちなみにデザインモチーフは釣り船用のメーターだという

外装には釣り竿を収納できるロッドケースを備え、内装にはウェットスーツの素材を用いるなど、実用性と大人のおしゃれを兼ね備えた仕上がりだ。

今回は2018〜2019年に出品されたスズキ ジムニーのカスタムカーを改めて紹介したが、さすがはジムニー、どれも“らしさ”満点のカッコいい仕上がりとなっていた。

残念ながら2021年はリアルな東京オートサロンの開催が中止となってしまったが、次回こそは新たなカスタムされたジムニーを紹介したい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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