リンドーア獲得のメッツ スプリンガーとの交渉を継続中

メッツはインディアンスとの大型トレードを成立させ、フランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコを獲得したが、さらなる補強に向けてドアを閉ざしたわけではないようだ。サンディ・アルダーソン球団社長は現在もジョージ・スプリンガーとの契約交渉を行っていることを明言。すでに大物選手を複数獲得して年俸総額が膨れ上がっているため、これ以上の大物獲得を疑問視する声も出ているが、スプリンガー獲得の可能性は消えていないとみられる。

アルダーソンは「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンとのやりとりのなかで外野手補強の必要性に言及。「外野のレギュラーを任せたい選手が2人しかいない。我々は外野手が3人、あるいは4~5人必要だ。我々にはまだやらなければならないことがある」とアルダーソンは語る。「2人」というのはおそらくマイケル・コンフォートとブランドン・ニモのことを指しているのだろう。

ジェフ・マクニールは昨季、左翼のレギュラーとして起用されたが、今季はロビンソン・カノーが162試合の出場停止処分を受けているため二塁で起用される可能性が高い。左翼のレギュラー候補には昨季急成長を遂げたドミニク・スミスもいるが、アルダーソンは守備に不安を抱えるスミスを左翼に置くことを好んでいない。もし今季もナショナル・リーグで指名打者制が採用されるのであれば、スミスは指名打者固定が濃厚だ。

とはいえ、指名打者制が採用されない場合はスミスを守備に就かせる必要があり、一塁にピート・アロンゾがいる以上、スミスは左翼を守らざるを得ない。この場合、左翼スミス、中堅ニモ、右翼コンフォートで外野3枠が埋まるため、無理をしてスプリンガーを獲得する必要はない。メッツがスプリンガーに大金を投じるかどうかは指名打者制の有無にかかっていると言っても過言ではないだろう。

スプリンガーのほかにも、トレバー・バウアー、DJ・レメイヒューなど大物獲得の噂が絶えないメッツ。今後もオフシーズンを盛り上げてくれそうだ。

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