スーパー耐久第6戦鈴鹿中止で2020年シーズンはどうなる?「現在調整中」で近日決定か

 1月13日、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは、1月23日(土)に開催予定だったピレリスーパー耐久シリーズ2020 第6戦『SUZUKA S耐』について、新型コロナウイルスの感染拡大により、近隣府県から緊急事態宣言が要請された社会状況をうけ、来場者および関係者の安全・安心を最優先に考慮し、開催中止を決定したと発表した。

 スーパー耐久は2020年、新型コロナウイルスの影響をうけ、3月9日の時点で当初第1戦に予定されていた鈴鹿の延期が決定。最終的に、鈴鹿でのレースはシーズン最終戦として2021年の1月23日にワンデーで開催されることが決まっていた。

 しかし、2020年12月からの感染再拡大により1都3県に緊急事態宣言が出されたほか、愛知、岐阜からは緊急事態宣言の要請が出され、鈴鹿サーキットがある三重県は独自の緊急警戒宣言を出す予定など、1月に入り新型コロナウイルスに関する状況は悪化の一途をたどっていた。

 そんななか決定された第6戦『SUZUKA S耐』の中止だが、このまま2020年は全5戦で終了してしまうのだろうか。スーパー耐久シリーズを運営するスーパー耐久機構(S.T.O)に取材すると、「2020年のシリーズ最終戦については、S.T.Oが現在各方面と調整している状況」だという。

 詳細は近日中に決まると推測されるが、1月開催同様“年度内”ととらえるならば、2021年3月まで2020年シーズンを行うことは可能。ただ2021年シーズンからスーパー耐久はハンコックタイヤのワンメイクに変更されることもあり、テストも必要だ。2020年第6戦は、現在使用しているピレリで戦われることになるが、当初1月24日(日)に鈴鹿で予定されていたハンコックタイヤを使用してのテストも行えなくなってしまい、2021年3月に開催予定の2021年シーズン第1戦を考えると、時間がない状況だ。

 すでにチャンピオンが決まっているクラスもあるが、まだタイトル争いの最中であるクラスも多い。緊急事態宣言が功を奏し、感染再拡大が収まり最終戦が開催されることを期待せずにはいられない。

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