【新型コロナ】神奈川の鉄道各社、20日から終電繰り上げ 緊急宣言受け

JR東海道線

 神奈川県内に路線があるJR東日本や東急電鉄、小田急電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道などの鉄道各社は13日、終電時刻を20日から10~30分程度繰り上げると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国や自治体からの要請を受け、一部列車の運行を取りやめる。

 横浜市営地下鉄やみなとみらい線、新交通システムの金沢シーサイドラインも20日から、終電が10~35分程度早まる。江ノ島電鉄は最大52分、箱根登山鉄道は最大43分、終電を繰り上げる。各社とも緊急事態宣言期間中は対応を続ける見通し。

 大手鉄道各社は今春、新型コロナの影響による深夜帯の利用者減少を踏まえ、保守作業に充てる時間を増やすためにダイヤを改正して終電を繰り上げる。今回はダイヤを組み替えない緊急措置的な対応のため、今春以降の終電時刻とは異なるとしている。

 JR東は、首都圏の11路線で平日・土休日の終電を8~32分繰り上げる。京浜東北・根岸線大船方面行きの蒲田駅─桜木町駅間は32分、東海道線下りの平塚駅─国府津駅間は8分、横須賀線下りの逗子駅─久里浜駅間は21分早まる。

 東急は、こどもの国線を除く全線で平日・土休日の終電を繰り上げる。東横線下りの渋谷駅発は16分、田園都市線下りの渋谷駅発は10分、目黒線下りの目黒駅発は13分早まる。

 小田急は、新宿駅を午前0時半以降に出発する下り列車3本の運行を平日・土休日ともに取りやめる。

 京急は、平日のみ終電を繰り上げる。品川駅を基準にすると、京急久里浜駅行きと逗子・葉山駅行きは30分、金沢文庫駅行きは21分、三浦海岸駅行きは18分早まる。

 相鉄は、土休日の下りを除いて終電を繰り上げる。平日の下りは、午前0時42分横浜駅発かしわ台駅行きと、午前1時2分二俣川駅発湘南台駅行きの運行を取りやめる。

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