都城・北諸で「搬送困難」増 医師会病院受け入れ制限

国立病院機構都城医療センターに患者を搬送した救急車。都城市郡医師会病院の救急受け入れ制限の影響で、搬送先がなかなか決まらないケースもあるという=13日午前・都城市祝吉町

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、都城市郡医師会病院が救急患者受け入れを制限した6日以降、都城市・北諸県圏域で救急搬送先がなかなか決まらない「搬送困難事案」が増えている。搬送先が決まるまでに病院への照会が最大15回にも及んだ例もあり、鹿児島県などへの広域搬送も目立つ。中核病院の機能がまひする中で、関係者は「地域の救急医療体制を維持するには医師会病院の早期の機能回復が不可欠」と見通す。

© 株式会社宮崎日日新聞社