元中日・吉見氏がトヨタ自動車のテクニカルアドバイザー就任「知識や経験を還元できれば」

元中日の吉見氏

昨季限りで現役を引退した中日の元エース・吉見一起さん(36)が2月から社会人野球・トヨタ自動車硬式野球部のテクニカルアドバイザーに就任することが13日、同社から発表された。

吉見さんは金光大阪高からトヨタ自動車を経て、2005年の大学・社会人ドラフト希望枠で中日に入団。「精密機械」と呼ばれた安定した制球力を武器に2008年から4年連続で2桁勝利をマークした。09年は16勝で最多勝、11年は自己最多の18勝をマークして最多勝と最優秀防御率(1・65)のタイトルをダブル受賞し、中日球団初のリーグ連覇に大貢献した。

今後キャンプにも同行し、定期的に古巣である同社の選手を指導する。吉見さんは「まず指導者としての機会をいただき、トヨタ自動車には感謝しています。社会人時代に成長させていただいた場所で今度は恩返しする番です。指導者としては自分も1年生。選手と意見交換しながら勉強して自分自身も成長していきたいと思っています。テクニカルアドバイザーという立場なので、投手の技術的な指導にとどまらず、試合に臨む姿勢や準備の大切さなど、僕がプロで味わった知識や経験を少しでも還元できればと思っています」とコメントした。

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