森保ジャパンに不安要素… またもや欧州組の代表活動が長期間停滞か

頭が痛い森保監督

3月の2022年カタールW杯アジア2次予選に国内組だけで臨む可能性が出てきた森保ジャパンに、不安要素が浮上している。

日本代表は、W杯2次予選のミャンマー戦(3月25日、日産)とモンゴル戦(同30日、アウェー)が今年最初の活動。森保一監督(52)は、オンライン取材で新型コロナウイルス禍が各国で深刻化する中、3月の2試合が日本とモンゴル開催となるため「国内組だけで戦うということも考えてコーチたちと議論していきたい」。欧州組だけで臨んだ昨秋の欧州遠征とは逆に国内組による編成が選択肢にあることを明言した。

昨季J1優勝の川崎で大ブレークを果たしたMF三笘薫(23)らJリーグ勢からの抜てきに期待が高まる一方で、懸念されるのがチームの中心を形成する欧州組の代表活動が再び長期間滞る点だ。

昨年は新型コロナ禍の影響で1年近くA代表の活動が中断したが、3月に欧州組の招集を断念すれば次の活動は6月になり、再び半年以上のブランクが空く。

欧州組では現在、不調のFW大迫勇也(30=ブレーメン)に批判が集中して去就問題も浮上するほか、FW南野拓実(25=リバプール)の出場機会は相変わらず少なく、MF久保建英(19=ヘタフェ)は異例の再レンタル移籍を決断した。それだけに、できるだけ早く代表活動で直接コンディションをチェックしたいところ。しかし、それが長期間かなわなければ強化の上で弊害が出てくるのだ。

指揮官は欧州組のケアに関して「今(ドイツの)デュッセルドルフに拠点があって国際委員が駐在している。状況を見てオンラインでも考えている」と語ったが、今年も思い通りの活動は難しそうだ。

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