通算464発Tローズ氏の殿堂入りは…何が足りない? 米国では毎年のように異論

レッズ時代のタフィ・ローズ氏【写真:Getty Images】

2021年の野球殿堂入りは14日に発表、条件は有効投票の75%以上の得票が必要

公益財団法人「野球殿堂博物館」による2021年の野球殿堂入りが14日に発表される。プレーヤー表彰では前回までの候補者19人に加え新たに11人が候補入り。エキスパート表彰では新たに5人の候補が加わり計20人が候補となる。

殿堂入りの条件は有効投票の75%以上の得票が必要で、昨年はエキスパート表彰で通算474本塁打を放ち、福岡ダイエーホークスの監督も努めた田淵幸一氏、特別表彰委員会から故前田祐吉氏、故石井連蔵氏が殿堂入りした。プレーヤー表彰では必要な得票数を満たした候補者がおらず競技者表彰が「プレーヤー表彰」と「エキスパート表彰」の2部門となった2008年以降、初めて該当者なしだった。

今年はプレーヤー表彰では井端弘和氏や小笠原道大氏、川上憲伸氏、高橋由伸氏、松中信彦氏らが、エキスパート表彰では有藤通世氏や大島康徳氏、ブーマー・ウェルズ氏らが新たに候補に加わっている。

数々の名プレーヤー、野球界に貢献した著名人たちが名を連ねているが、米メディアが毎年のように注目しているのが近鉄、巨人、オリックスで歴代13位の464本塁打をマークしたタフィ・ローズ氏だ。

ローズ氏はNPB通算13年間で1674試合出場し、打率.284、464本塁打、1269打点を記録。本塁打は歴代13位、打点は同21位で、外国人選手では本塁打歴代1位と“歴代最強助っ人”と言える成績を残しているがここまで5年連続で殿堂入りを逃している。

2019年1月には米TV局「NBCスポーツ」が特集を組み「ローズの通算成績なら日本の殿堂入りの有力候補。しかし4年間の投票では選出に程遠い票数しか得られなかった。ローズにはとにかくサポートがない」と苦言を呈し、2007、08年にソフトバンクで中継ぎ左腕として活躍したニコースキー氏も「何が問題なのか僕には理解できない」と多くの米メディアが疑問符を投げかけていた。

ローズ氏は6年目で球界最高の栄誉を手にすることができるだろうか、昨年該当者なしに終わったプレーヤー表彰にも注目が集まる。(Full-Count編集部)

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