【13日】県内38人感染 2人死亡 長崎、佐世保クラスター

13日発表の市町別感染者数(左)と新型コロナウイルス感染者の入院状況(12日午後7時現在)

 長崎県と長崎、佐世保両市は13日、6市2町で新たに計38人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市のエレナ上小島店、佐世保市の北松中央病院では新たにクラスター(感染者集団)が発生。県内の感染者数は計1118人となった。長崎、佐世保両市は入院治療中だった計2人が12日に死亡したことも明らかにした。県内の死亡者は計10人。県は新たに6人の感染が確認された五島医療圏のフェーズを「2」から「4」に引き上げ、専用病床を23床に拡充する。
 長崎市のエレナ上小島店では、これまでに従業員1人の感染が判明していたが、新たに従業員4人の感染が分かった。同店関連の感染者はエレナ長与店の従業員1人を含め計6人となった。
 佐世保市の北松中央病院では、80代無職の患者が新たに感染。同病院の感染者は計9人となった。このうち6人は同じ病棟で勤務したり入院していたりしたとして、市はクラスターに認定した。
 既に計13人のクラスターが発生している五島市内の飲食店では、さらに客1人の感染が判明した。
 また、五島市社会福祉協議会は同協議会富江支所の職員1人が感染したと発表。この職員は10、11日に高齢者宅計9軒で調理や入浴介助を行ったという。同支所は当面の間、事業を休止する。同市教委は富江地区の小中3校のいずれかで感染者が出たとして3校を18日まで臨時休校することを決めた。
 一方、対馬市では市立中の男性教員1人の感染が判明。同市教委によると、男性は8日の始業式には参列していない。勤務する中学校は13日を臨時休校とし、14日から再開する予定。

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