ソフトヤミ金 首謀か 会社役員を逮捕 出資法違反容疑 長崎県警

 違法な金利で融資し、暴力的な取り立てをしないソフトヤミ金グループによる出資法違反事件で、長崎県警は13日、同法違反(超高金利受領)の疑いで、福岡市早良区百道浜1丁目、会社役員の男(44)を逮捕した。県警は男がグループの運営資金を提供した首謀者とみて動機などを調べている。
 逮捕容疑は、グループを経営する男性被告(44)=同法違反などの罪で起訴=らと共謀し、2019年5月31日から同年11月29日までの間、長崎市の男性会社員(27)ら男女2人に対し計20万9千円を貸し付け、法定利息(計1万1106円)を超える利息計18万7千円を受け取った疑い。
 県警生活環境課によると、金利は、法定金利(1日当たり0.3%)の最大約20倍だった。男は「身に覚えがない」と否認している。
 県警は20年8月以降、「ソフトヤミ金メビウス」などの名称でインターネットサイトを運営するグループについて、営業や貸し付けの担当者らを摘発。19年12月までの約3年半で全国延べ約2万人に融資し、約5億円の利益を得ていた。男は、グループに経営に関する指示を出し、売り上げの一部を得ていたとみられる。


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