平戸・最教寺 節分恒例行事 子泣き相撲中止 新型コロナ感染拡大で

 長崎県平戸市の最教寺(邊見光眞住職)は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、節分の恒例行事「子泣き相撲」の中止を決めた。理由について「開催しないことが人々の健康に寄与する」「赤ちゃんが中心の行事であり、安全を考慮する」としている。
 最教寺は1607年、平戸藩の初代藩主、松浦鎮信(まつらしげのぶ)が建立。亡霊に悩まされていた鎮信が参拝した際、赤ちゃんの泣き声で、亡霊が退散したとされる。子泣き相撲はこの言い伝えにちなみ、先に泣いた方が勝ちとなる。毎年、県内外から1歳前後の赤ちゃん約300人が参加。同市観光課などによると、行事を中止した記録はないという。

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