二酸化炭素排出量 1868キロ削減 省エネチャレンジ 昨年7~9月 県内児童1555人参加

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 長崎県はこのほど、県内の小学生が昨年7~9月に取り組んだ「僕の・私の省エネチャレンジ」の結果を公表した。18市町の82校、主に4~6年の計1555人が使わない部屋の照明を消すなどの省エネ活動に挑戦し、二酸化炭素(CO2)排出量を1868.8キロ削減した。
 地球温暖化防止への意識を高めてもらおうと、県が2018年から取り組んでいる。独自教材「我が家の省エネ日記」で温暖化の原因や影響などを学習。児童は自分で2週間の期間を決め、▽使わない部屋の照明を消そう▽冷蔵庫を開ける時間を減らそう▽シャワーを出しっぱなしにしない-などの5項目から選択して実施したほか、自分で考えた独自の省エネにも取り組んだ。
 使わない部屋の照明を消すが最も多く1173人。701人は独自に▽エアコンを使う台数を減らす▽近所の買い物には自転車や歩いて行き、エコバッグを必ず持って行く-などにも取り組んだ。家の中にメモを張るなど忘れない工夫をした児童もいた。
 県地域環境課によると、今回のCO2削減量は25メートルプール3杯分に相当。電気代に換算すると約13万1千円の節約になった。参加者からは「やってみたら楽しかった。省エネのことをもっと知りたい」「意外に難しい」などの感想が寄せられたという。参加者は18年の891人から年々増えており、同課は「続けることが大切。チャレンジを契機にしてほしい」としている。

 


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