高齢化進むニュータウンの活性化へ 大阪府住宅供給公社が家賃「学割」導入

大阪府内において公社賃貸住宅SMALIO(スマリオ)を提供する大阪府住宅供給公社は、少子高齢化が進む泉北ニュータウン(堺市南区)において、学生を対象とした家賃割引制度「スマリオの学割」を開始した。若年世代の入居促進を狙う。2021年1月13日から入居申込の受付を開始した。

大阪府住宅供給公社は、大阪府や堺市、その他公的団体等で構成する「泉北ニュータウン再生府市等連携協議会」に参画。開発から50年以上が経過した泉北ニュータウンの活性化に向けてさまざまな取り組みを実施している。

2019年3月には、桃山学院教育大学と包括連携協定を締結し、茶山台団地の4階または5階に入居する同大学の学生を対象に学割制度をモデル実施した。その結果、府外からの入学生など一定の需要があったことから、泉北ニュータウン内すべての中層団地を対象とした家賃割引制度「スマリオの学割」を創設する。

「スマリオの学割」の対象者は、大学等に在学中または入学が決定している者。対象となる団地は、泉北ニュータウン内の中層団地の4階または5階(12団地、約1,600戸)、対象期間は、在学(入学予定)先の修業年限まで。割引率は家賃の20%だが、協定を締結している桃山学院教育大学、帝塚山学院大学の学生は25%となる。利用方法は、学生によるハウスシェアリングでの入居も可能。入居希望者は、2021年1月13日から先着順で受付開始。スマリオのウェブサイトからインターネットによる申込み、または、募集カウンター窓口での申込みとなっている。

今後は、学生の地域コミュニティ活動への参加支援などを通じ、大阪府住宅供給公社と地域の大学が連携して泉北ニュータウンを活性化していくことを目的に、大学等との包括連携協定の締結を推進していく。また、泉北ニュータウンでの本制度の利用状況を検証し、大阪府内の他地域への拡大を検討する。

参考:【大阪府住宅供給公社】学生さんの新生活を“団地”で応援!!家賃最大 25%割引 『スマリオの学割』始まる~若年世代の入居促進で、少子高齢化が進む泉北ニュータウンを活性化~(PDF)

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