パドレスが先発投手のさらなる補強を検討 田中将大にも興味

パドレスは今オフ、トレードでレイズからブレイク・スネル(2018年サイ・ヤング賞)、カブスからダルビッシュ有(2020年サイ・ヤング賞投票2位)を獲得して先発ローテーションの大幅なグレードアップに成功したが、さらなる補強を検討しているようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、パドレスの獲得候補のなかにはヤンキースからフリーエージェントとなった田中将大も含まれており、パドレスは水面下で調査を行っているという。

パドレスが獲得を検討している複数の候補のなかで田中が有力候補となっている理由として、メジャーリーグ公式サイトは2人の人物の存在を挙げている。1人はダルビッシュ、もう1人にはラリー・ロスチャイルド投手コーチだ。同サイトは「ダルビッシュは田中の友人である。また、田中はヤンキースでのキャリアの大部分をロスチャイルド投手コーチとともに過ごしてきた」と指摘している。

ロスチャイルドは2011年から2019年まで9シーズンにわたってヤンキースの投手コーチを務め、田中がメジャー移籍1年目から6年間お世話になった人物だ。田中はこの6年間で75勝43敗、防御率3.75をマーク。1シーズンあたり27先発、168イニング、158奪三振を記録した。メジャーリーグ公式サイトは田中が新天地としてダルビッシュとロスチャイルドがいるパドレスを選ぶ可能性があると考えているようだ。

ローゼンタールは現在もパドレスが先発投手の補強を検討している理由として「ディネルソン・ラメットの健康状態が不安であること」を挙げている。ラメットは昨季サイ・ヤング賞投票4位の大活躍を見せたものの、レギュラーシーズン最終登板で右上腕二頭筋を痛めて早期降板。ポストシーズンでは1試合も投げられなかった。

計算できる先発投手をもう1人獲得し、先発5番手に予定されている若手左腕のエイドリアン・モレホンをラメットの「保険」とする構想を持っているのかもしれない。

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