佐世保市 職員の感染 公表方針説明 昨年の未公表「反省すべき」

 長崎県佐世保市は、13日の市議会総務委員会協議会で、市職員が新型コロナウイルスに感染した場合の公表方針を説明した。市は昨年12月、方針を策定していないことを理由に市職員3人の感染を明らかにしていなかった。市は「市内で感染者が出た4月に策定しておくべきだった」と釈明した。
 方針は他の自治体を参考に12月28日に策定。一般職員が感染した場合は原則として▽部局名▽年代▽性別▽居住地▽勤務先の施設名を公表する。氏名は公表しない。市長や副市長、教育長ら特別職が感染した場合は氏名を含め公表するとしている。
 市は方針策定後の今月6日、市職員1人の感染を発表。その後、マスコミの取材に対し、策定前に他に3人が感染していたことを明らかにした。策定が遅れたことについて田所和行総務部長は「(昨年4月以降)感染者が減少傾向になり、認識が薄れていた。策定のタイミングは反省すべき」と述べた。

 


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