元CY賞右腕・クルーバーが公開練習 およそ25球団が視察

2014年と2017年にサイ・ヤング賞を受賞したコリー・クルーバーは日本時間1月14日にメジャーリーグ球団向けのショーケース(公開練習)を開催。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、およそ25球団が視察に訪れていたという。レンジャーズに移籍した昨季は故障でわずか1イニングのみの登板に終わったクルーバーだが、今季に向けて調整が順調に進んでいることをアピール。各球団に好印象を与えたようだ。

現在34歳のクルーバーは昨季終了後、レンジャーズに契約オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなっている。「ジェット・スポーツ・マネジメント」のクライアントで、同じくフリーエージェントのアンソニー・スウォーザック、スティーブ・シーシェックの両投手とともにフロリダ州パームビーチの施設で公開練習を開催。それぞれが各球団のスカウトに対してアピールした。

フェインサンドが関係者から得た情報によると、クルーバーは各球種をコントロールよく投げ分け、球速もオフシーズンのこの時期としては十分に出ていたという。2019年は7登板、昨季は1登板と故障に悩まされるシーズンが続いているクルーバーだが、新たな契約の獲得に向けて各球団に好印象を与えることに成功したようだ。

クルーバーは2014年に18勝9敗、防御率2.44、269奪三振の好成績を残し、最多勝のタイトルとともにサイ・ヤング賞を初受賞。18勝4敗、防御率2.25、265奪三振の好成績で最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いた2017年にもサイ・ヤング賞を受賞した。18勝を挙げた2016年と自己最多の20勝をマークした2018年にもサイ・ヤング賞の投票で3位にランクインしている。

エース級の活躍を見せたのは2018年シーズンが最後とはいえ、復活すれば強大な戦力となるだけに、複数のチームによる争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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