AJA、12G-SDI接続のopenGearソリューション2製品を発表

AJA Video Systems社は、12G-SDIとクアッドリンク3G-SDIの相互変換に対応したマルチプレクサー/デマルチプレクサー「OG-12GM」と、12G-SDI/ファイバートランシーバー「OG-FiDO-TR-12G」を発表した。希望小売価格はOG-12GMが税込138,600円、OG-FiDO-TR-12Gが税込205,700円。

両製品は、2RUサイズの高密度openGear対応フレームに適合する設計で、Ross社DashBoardソフトウェアとの互換性を備えており、柔軟なデバイス操作とモニタリングを実現するという。

openGear互換のSDI転送コンバーターOG-12GMは、シングルリンク12G-SDIとクアッドリンク3G-SDIの相互変換に対応。2サンプルインターリーブ(2SI)とスクエアディヴィジョン(Quadrant/4分割)間の、ピクセルマッピング変換、分配増幅(DA)対応(1x4)としての設定にも対応している。

独自のタイミングアナライザーによって、有効配列向けにクアッドリンクSDI入力信号の詳細なタイミング解析を提供し、クアッドリンク信号で起こりうるタイミングのずれの問題を特定するのに役立つという。また、openGearの高密度アーキテクチャと、Windows、macOS、Linuxでローカルネットワークまたはリモートでのモニタリング・操作に対応するDashBoardサポートを備えている。

OG-FiDO-TR-12Gは、12G-SDIからファイバーへの変換と、シングルリンクLC接続を使ったファイバーから12G-SDIへの変換が可能で、シングルモードでは最大10kmの長距離配線も可能。openGear規格に準拠したすべての製品と互換性を持ち、PCまたはローカルネットワーク経由での、リモート操作およびモニタリングに役立つRoss DashBoardソフトウェアへの対応により、制作ワークフローを簡易化するとしている。AJA Video Systems社の社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。

高解像度な4K/UltraHDコンテンツの需要が高まるにつれ、配線や高帯域幅コンテンツの転送を簡易化させるには、12G-SDIソリューションの利便性が不可欠となります。当社は業界の需要に応え、openGearフレームで業界全体の互換性を備えた新しいOG-12GMカードと、OG-FiDO-TR-12Gトランシーバーにより、12G-SDIワークフローの製品ラインナップを強化します。

© 株式会社プロニュース