YnsectがEFSAの肯定的評価で人間の食品市場に参入へ

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【パリ2021年1月14日PR Newswire=共同通信JBN】
*ミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)はヒトの食用に安全と、欧州食品安全機関(EFSA)が判断

EFSA(注1)の暫定認可の取得は業界にとって大きな前進である。将来の正式認可、とりわけ脱脂昆虫タンパク質のヒトの食用についての認可に道を開くはずである。これは、特にスポーツ・健康栄養の金額・数量で見ると、人間の食品市場で最大の区分を占める。

*Ynsectは、これらの市場が同社の脱脂食品成分の1つであるYnMealにとって最も有望であると認定した。
*Ynsectは同社の新規食品(Novel Food)申請を提出(5年間の情報保護を求めておらず、欧州域内の誰もがそのデータを利用できる)、アレルゲンプロファイルが昆虫全量の利用よりはるかに低いことを示した。
*Ynsectは健康・スポーツ栄養の世界最大の市場に進出するため、今後数カ月以内に米国でGRAS(安全食品認定)を申請する。
*Ynsectは既にこれらの市場内で商業契約を結び、業界内での指導的地位を示した。

欧州食品安全機関(EFSA)は2021年1月13日、フランスのIPIFF(注2)食品作業部会とその会員の研究の結果として、ミールワームに対する人間の食品として有利な安全性評価を発表した。EFSAは欧州連合(EU)の新規食品法(EU規則2015/2283)の手続きに基づいて、この商品がヒトの食用に安全であると判断した。この有利な評価は、EU内での販売許可を最終認可する欧州委員会の健康・食品安全総局が確認する必要がある。

ミールワームはヒトの食用に肯定的な安全性評価を受けた世界初の昆虫である。これは、ミールワームの成分が動物飼料でのみ利用される他の昆虫と比べて特異に「食品グレード」であり、上質な商品であると認めるものである。

YnsectのAntoine Hubert最高経営責任者(CEO)は「この画期的な進展は、IPIFF傘下に結集した欧州全体の昆虫産業の多年の取り組みに報いる大きな成果である。この肯定的な評価が多くの成功の皮切りとなることを期待する」と語った。

▽Ynsectについて
Ynsectは天然の昆虫タンパク質と肥料の生産で世界をリードしている。2011年にフランスのパリで創業したNext40企業は、昆虫をペットや魚類、植物用の上質な原料に変えている。Ynsectは自社の最新技術の繁殖場から、世界で260件の特許に保護された先駆的な独占技術を利用し、垂直農場でMolitorミールワームを生産している。www.ynsect.com

(注1)欧州食品安全機関(EFSA)(https://www.efsa.europa.eu/ )は食品関連のリスクから消費者、動物、環境を保護するのに役立てるため、食物連鎖に関係する既存と新興のリスクについて独立の科学的助言を提供する欧州連合(EU)の機関である。

(注2)International Platform of Insects for Food and Feed(IPIFF)(Promoting Insects for Human Consumption & Animal Feed – IPIFF)(食品・飼料用昆虫の国際プラットフォーム(IPIFF)(ヒト食用・動物飼料用に昆虫を普及促進-IPIFF))は、食品と飼料用の昆虫の生産に取り組む利害関係者を代表する欧州の統括団体である。

ソース: Ynsect