【特集】開通50周年を迎えた新潟の大動脈「新潟バイパス」、3月13日にオンライン記念座談会を開催

(※記事中に記載している座談会は1月17日に開催する予定でしたが、大雪の影響により3月13日に延期となりました)

「これは高速道路ではないの?」。県外から新潟にきた人が驚くものの一つにバイパスがある。新潟市西区曽和と新発田市奥山新保間の区間(延長約37キロメートル)を結ぶバイパス道路(新潟西バイパス、新潟バイパス、新新バイパス)で、1日10万台以上と全国屈指の交通量である。正に新潟の大動脈だ。

このうち黒埼IC(同西区)と海老ケ瀬IC(同東区)区間の延長11.2キロメートルを結ぶ「新潟バイパス」の完成がもっとも早く、1970(昭和45)年12月1日に紫竹山交差点(現紫竹山IC)-海老ヶ瀬IC間で暫定供用、1973(昭和48)年11月22日には黒埼交差点(現黒埼IC)-紫竹山ICが供用し、全線開通となった。供用開始から50年を経て、「新潟バイパス」は県都の郊外を結ぶ重要な交通道路として大きな役割を果たしている。

そして開通50周年を記念し、この1月17日に記念座談会が開催されるほか、新潟バイパスを紹介する様々なコンテンツが相次いで登場しており、新潟の経済や暮らしを支えている新潟バイパスを知る絶好の機会が訪れている。

目次

1、新潟バイパス開通50周年記念のオンライン座談会が3月13日に開催
2、新潟バイパス50周年記念サイトがオープン
3、新潟バイパスのあれこれ

1、新潟バイパス開通50周年記念のオンライン座談会が1月17日に開催

新潟バイパスは、昭和45(1970)年に紫竹山IC~海老ヶ瀬IC間が2車線で供用してから、昨年12月1日に50周年を迎えた。これを記念し、新潟バイパス50周年記念実行委員会は3月13日、記念座談会をオンラインで配信する

産学官の関係者が集まり、新潟バイパスの半世紀の歴史や新潟のまちづくりに与えた効果を振り返るとともに、未来の新潟のまちづくりのあり方について議論する。パネラーは、新潟市の中原八一市長、新潟商工会議所の福田勝之会頭、長岡技術科学大学の佐野可寸志教授、新潟国道事務所の祢津知広所長、コーディネーターは新潟日報社の大塚清一郎論説編集委員が務める。

オンラインでの視聴方法は、下記URLで確認できる。

【URL】

2、新潟バイパス50周年記念サイトがオープン

国土交通省 北陸地方整備局 新潟国道事務所は先月14日、開通50周年を迎えた新潟バイパスの特設webサイトを公開した。webサイトでは、新潟バイパス建設までの歴史などを紹介するマンガ「マンガで知る新潟バイパス!」や、新潟バイパスの日々の維持管理を支えるエッセンシャルワーカーの活躍を収録した動画「365days 通行の安全を支える人たち(動画特集)」、写真で見る新潟バイパス「新潟今昔写真」などを公開している。

「マンガで知る新潟バイパス!」では、未来人の質問を、にいこく先生がズバリ答えていくというコンセプトのもと、新潟バイパスの過去・現在・未来についてマンガ形式で紹介する内容で、全10回を公開する予定。

今後は新潟バイパスが計画された時代背景や、工事に関する逸話と豆知識、開通区間の変遷など新潟バイパスを様々な面から紹介するコンテンツを順次掲載していくそうだ。

3、新潟バイパスのあれこれ

【交通量】 新潟バイパスが全国屈指の交通量であることは冒頭で紹介した通りだが、実際の交通量はどの程度なのだろうか?

国土交通省が平成27年度に全国規模で実施された交通量調査(一般道路)において、新潟バイパスは、国道8号区間が約10万台で全国第2位国道7号区間が第4位となっており、さらに国道116号新潟西バイパスが第7位となっている。

H27年度国土交通省による交通量調査(概略図)

【短い間隔で設置されているIC】 新潟バイパスに設置されているICは、高速道路より短い約2キロメート間隔で設置されている。

【最高速度は70キロメートル/時】 新潟バイパス区間の最高速度は70キロメートル/時で歩行者、自転車に加え、原動機付自転車、小型特殊自動車は通行禁止となっている。ただ、黒埼IC~女池IC間で、信濃川に架かる新潟大橋には、新潟バイパスの中で唯一歩道があるほか、新新バイパスにも阿賀野川に架かる阿賀野川大橋、新発田川に架かる三賀橋に歩道がある。

【公衆電話】 黒埼IC~女池IC間の鳥屋野地先(上越新幹線高架下)では、事故対策の一環として早期通報の観点から、一般国道では全国初の試みとして、公衆電話付非常駐車帯が上下線に設置されている。

【道の駅】 最近、道の駅が全国各地で観光スポットとして人気を集めているが、新新バイパスにある「道の駅とよさか」は日本で初めて一般国道に設置されたパーキングエリアで、施設内に「道の駅 発祥の地」の碑がある。

Webサイト「北陸『道の駅』」によると、道の駅・豊栄は国道7号新新バイパスの豊栄ICと東港ICの中間に位置し、最新の機器や案内員による道路情報を提供している。軽食堂では新潟米のおにぎりをはじめ40品以上のメニューを用意。また新潟産のコシヒカリを販売する売店のほか、自動販売機コーナー、24時間利用可能のトイレがある。

「道の駅とよさか」【まちづくり豊栄提供】

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