【新型コロナ】藤沢署員9人、勤務後に居酒屋やスナック 4人が感染 神奈川県警の聞き取りに事実伏せる

神奈川県警藤沢警察署

 神奈川県警藤沢署員計9人が4日の勤務後に藤沢市内の飲食店で会食し、うち4人が新型コロナウイルスに感染していたことが14日、県警への取材で分かった。4人は感染判明後も、外部からの情報を基に県警が調査に乗り出すまで会食の事実を申告していなかった。

 警務課によると、署員7人が4日午後6時から約2時間にわたり居酒屋で会食。うち3人と新たに合流した2人の計5人が、同10時までスナックで2次会を行った。感染した4人はいずれも2次会の参加者という。

 10、11日にともに20代の男性巡査長と女性職員の感染が判明。2人は署幹部の聞き取りに会食の事実を伏せて報告した。13日には30代の男性巡査部長と40代の男性警部補の感染も明らかになった。警部補は8日に症状を自覚後も感染判明の13日まで勤務を続けた。11日に自宅待機を指示されたにもかかわらず、署で勤務していたといい、県警は経緯を調査している。

 県警は昨年8月、全職員に多人数での会食の自粛を要請。同10月には感染判明後の行動調査への協力を求め、会食を事後報告しても不利益処分は科さない方針も伝えていた。同課は「行動に関する正確な情報が得られないと、適切な感染防止策が取れず、今回の事案は遺憾。事実関係を調査し、しかるべき措置を検討する」としている。

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