反町委員長は高校サッカーの〝ロングスロー〟容認「DFがだらしなかった」

反町技術委員長

日本サッカー協会の反町康治技術委員長(56)が、全国高校サッカー選手権で近年〝猛威を振るう〟ロングスローについての見解を語った。

14日にオンラインで取材に応じた反町委員長は、今大会で青森山田(青森)を始めロングスローを武器とするチームが目立ったことに触れ「投げられる選手が交代して、もうないだろうと思っていたら他の選手も投げる。1チームだけではないし、トレンドになっているなと驚いた。セットプレーでCKと一緒だし、これだけ切り取ってありかなしかという論争はおかしい。持てる武器を使うというのはサッカーの掟」と語った。

反町委員長はロングスローの賛否よりも「逆に言うとDFのほうがだらしなかったと思う。工夫がDFのほうになかった。ここの年代はGKが身長大きい選手があまりいなくて守備範囲が狭い」と守備陣の対策の甘さを指摘。「GKがキャッチして逆サイドにボールを投げたらカウンターが実はすごく効く。ドリブルカウンターは絶対にハーフラインを越えていく。これに対してこうやってくるとか知恵を絞ってやっていけば、一つのサッカーのレベルが上がる」と相手のロングスローから逆襲して大きなチャンスが生まれる可能性もあり、今後の切磋琢磨に期待していた。

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