新型コロナウイルスの感染者急増に伴い県内の病床が逼迫(ひっぱく)している問題で、神奈川県は14日、コロナ患者を受け入れていない病院に対し、院内で陽性患者が発生した場合は原則として当該病院で継続して入院治療を行うよう県内各病院に要請したことを明らかにした。黒岩祐治知事が13日に文書で協力を求めた。
県によると、13日時点の即応病床に対する病床利用率は89.16%、重症者用の病床では94.34%まで上昇。陽性患者の入院先の選定が困難になり、入院待機者が発生している。
このため、コロナ患者を受け入れていない病院の外来患者や入院患者の陽性が判明した場合、陽性患者を受け入れる「神奈川モデル」認定医療機関への患者搬送が難しいことから、その病院で継続して入院治療するよう要請した。