岩田剛典 自らを発掘してくれた有名音楽プロデューサーに粋な恩返し

松尾潔氏の小説「永遠の仮眠」表紙

CHEMISTRY、東方神起、「三代目J SOUL BROTHERS」など名だたるアーティストに楽曲を提供してきた音楽プロデューサーの松尾潔氏(53)が、初の小説「永遠の仮眠」を2月17日に出版する。表紙には「三代目――」の岩田剛典(31)が起用された。

音楽プロデューサーとしてトップランナーの松尾氏が、音楽業界を舞台に、ヒットドラマと主題歌の利害が複雑に絡み合う世界を描く。作品には、松尾氏がかかわってきたアーティストとの関係性もにじみ出ているという。

松尾氏は「三代目――」のメンバーを決めるオーディションで審査員を務め、そこでデビューしたのが岩田だった。デビュー前からお互いを知る深い関係性と、作品との共通項から、表紙カバーで「登場人物の憂いや不安を演じてほしい」と切望したのだとか。

岩田は「主人公である音楽プロデューサーとシンガーがスタジオで交わす会話は、本当にリアル。派手ではない、地味な会話の積み重ねで、信頼関係は培うから。自叙伝のような感覚で読みました」とコメント。

松尾氏は岩田の表紙に「デビューをきっかけに知り合ったダンス好きの大学生が、10年後には誰もが知る俳優として私のデビュー小説の表紙カバーに登場する。この事実こそ物語の名に値するのかもしれない」と話している。

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