番長・三浦監督のド直球〝昭和路線〟でハマに新しい風が吹く!

新スローガンを発表し笑顔を見せるDeNA・三浦監督(代表撮影)

番長流の〝センス〟は見事な形でマッチングしそうだ。DeNAが2021年シーズンのスローガンを「横浜一心」に決定。今季からチームを率いる三浦大輔監督(47)はその意味について「シーズンを勝ち抜いていく上でチームがこれまで以上に結束することが必要不可欠だと考えています。私の考えるチームとは、選手やコーチ・スタッフだけではなく、横浜の街、そしてファンの皆さますべて」と説明している。

新スローガンは漢字表記のみで、どこか〝昭和風情〟も漂う。これまでラミレス監督の下では2016年から5年間にわたって、スローガンはアルファベットのみの英語メッセージだった。外国人指揮官らしくスローガンには異国情緒のある横浜の文化も色濃く反映させ、好評を博していた半面、「ちょっと分かりにくいのではないか」という声もあった。それもあって球団内では「漢字のみの〝ド直球〟で日本人の心にズシリと突き刺さるはず」と新スローガンに対する期待値が高い。

その一方、発案した三浦監督の感性にも注目が集まっている。この新スローガンに関するコメントの締めの言葉は「ヨ・ロ・シ・ク!!」。実は三浦監督が以前から好んで使っているお決まりのフレーズで、これまで公の場でもたびたび口にしている。自身のオフィシャルブログでも、必ず最後を飾るワードとしておなじみだ。そこには敬愛するミュージシャン・矢沢永吉のように一本気で信念を貫くスタイルが投影されている。

「今年の新スローガン、そして三浦監督の『ヨ・ロ・シ・ク!!』も、おかげさまでファンの方々からはかなり評判がいい。正直に言うと他の日本人監督が同じことをやったら間違いなくスベってしまい、目も当てられないことになるでしょう。クサい表現かもしれませんが、リーゼント姿のルックスなど常にクールでバッチリとキメている三浦監督だからこそ、プラスに受け入れられていると我々は受け取っています」(球団関係者)。個性豊かな新指揮官が新しい〝ハマの風〟を吹かせそうだ。

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