フィリーズが救援右腕・ブラッドリーと契約合意 1年600万ドル

日本時間1月15日、フィリーズがレッズからノンテンダーFAとなっていた救援右腕アーチー・ブラッドリーと1年600万ドルで契約合意に至ったことが明らかになった。フィリーズは昨季、救援防御率7.06とブルペンが崩壊。今オフはブラッドリーのほか、トレードでホゼ・アルバラードとサム・クーンロッドを獲得し、ネフタリ・フェリースとマイケル・イノアの両右腕とマイナー契約を結ぶなど、リリーバーの補強を進めている。

現在28歳のブラッドリーは昨季ダイヤモンドバックスとレッズで合計16試合に登板して18.1イニングを投げ、2勝0敗6セーブ、2ホールド、防御率2.95、18奪三振をマークした。ダイヤモンドバックスのクローザーとしてシーズンをスタートし、8月中旬までに6セーブを記録したが、8月末のトレードでレッズへ移籍。移籍後は防御率1点台の好投を見せたものの、レッズの年俸総額削減の方針により12月上旬にノンテンダーFAとなった。

フィリーズのブルペンには2017年に26セーブ、2019年に28セーブを記録した実績のあるヘクター・ネリスがいるが、昨季は24試合に登板してわずか5セーブ、防御率4.57と精彩を欠いた。そのため、ネリスに代わってブラッドリーがクローザーとして起用される可能性もありそうだ。ジョー・ジラルディ監督が引き続きネリスにクローザーを任せるのであれば、ブラッドリーは8回を担当するセットアッパーを務めることになるだろう。

スローペースな動きが続いていた今オフの移籍市場だが、ここにきて救援投手市場が大きく動き始めており、この1週間だけを見てもリアム・ヘンドリックス、ペドロ・バイエズ、ライン・スタネック、ブレイク・トライネンらが次々に契約を決めている。特に今オフの移籍市場における最高の救援投手であるヘンドリックスが市場から消えた意味は大きく、今後はブラッド・ハンドやアレックス・コロメイといった有力投手にも動きが出てきそうだ。

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